月刊バスケットボール5月号

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2022.10.13

ロシアに勾留中のグライナーの弁護士が「彼女は帰国できると信じていない」と語ったと報道

【政府による接触も進展が見られないグライナー】

 

現地10月12日、『ニューヨークタイムズ』をはじめとするアメリカ各紙は違法薬物持ち込みの嫌疑のため、ロシアで拘留されているバスケットボールの女子アメリカ代表、ブリトニー・グライナーの弁護士を務めるアレクサンドル・ボイコフ氏の発言を紹介。“彼女は母国が自身を帰国させられると信じていない”と語ったと報じた。

 

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ボイコフ氏は「彼女はアメリカが自身を帰国させてくれると信じていない。その代償がどういったものかを非常に心配しており、ここロシアで全刑期を務めなければならないことを恐れている」と語ったという。ボイコフ氏の話によると、グライナーは現在1日1回しか屋外に出ることはできず、残りの時間は2人の囚人と共に狭い監房で過ごしているとのこと。また、グライナーはロシアの刑務所の状態を心配しているとも明かしている。

 

グライナーはWNBAのオフシーズン期間にロシアでプレーするために、今年2月に渡露。モスクワの空港で、荷物に大麻成分が入ったオイルが見つかったことで勾留され、8月の裁判で9年間の禁錮刑を言い渡されている。10月25日に控訴審が予定されているが、ボイコフ氏はそこで刑期は短縮されるはずという見解も示している。

 

この一件に関しては、ジョー・バイデン大統領やアダム・シルバーNBAコミッショナー、キャシー・エンゲルバートWNBAコミッショナーからも“受け入れらない判決” と声明を出しているほか、アメリカ政府もグライナーの帰国を実現させるためにロシア側に提案を行っているが、現状では返答が得られていない状況にあるという。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 

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