月刊バスケットボール6月号

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2022.10.05

アメリカ・ニュージャージー州で16歳のバスケ有望選手が銃殺される事件が発生

依然として減ることがないアメリカの銃犯罪

 

現地10月4日、アメリカ各紙はニュージャージー州イーストオレンジで銃犯罪が起き、16歳のレトレル・ダンカンさんが死亡したと伝えた。ダンカンさんは、AAU(クラブチーム連盟)「ガーデンステイト・バウンス」で主力として活躍し、将来を嘱望される選手だったという。

 

【動画】5月に行われたスティーブ・カーヘッドコーチの会見

 

報道によると、同日午後3時すぎに高校からわずか数ブロックという場所で4発被弾し、病院に搬送されたものの死亡が確認されたという。犯人はまだ逮捕されておらず、市長からは警備体制を強化すると発表している。当時の防犯ビデオでは逃げ惑う同年代の生徒が映っていたという。

フォックスニュースでは、「彼は本当に成功しそうな一人だった。成功するだろうと言える数人の内の一人だった」というチームメイトの言葉も紹介している。

 

アメリカでは銃犯罪による死者数(自殺を除く)が、毎年2万人を超える状況にあると報告されている。今年5月、アメリカ・テキサス州にある小学校で児童19人と教師2人が死亡した銃乱射事件が発生。ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーヘッドコーチが「毎週事件が起きている。だからうんざりなんだ。もうたくさんだ」と銃を規制しないアメリカ上院議員を糾弾したというニュースを覚えている人も少なくない。

 

6月のバイデン大統領のスピーチでは、子供の死因で最も多いのが銃によるものになっていると驚くべき状況にあると発表になっている。将来の世界を作る子供たちの未来のためにも、銃犯罪を減らさなければならない。将来、NBAスターとなったかもしれない16歳の少年の死がムダにならないことを願うばかりである。

 

文/広瀬俊夫(月バス.com)

 

【動画】5月に行われたスティーブ・カーヘッドコーチの会見

 



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