月刊バスケットボール5月号

中学(U15)

2022.01.04

【Jr.ウインターカップ2021-22】大阪薫英女学院中が勝利、好ディフェンスで八王子市立第一中のリズムを崩す

 

1月4日、「Jr.ウインターカップ2021-22(2021年度 第2回全国U15バスケットボール選手権大会)」大会初日女子1回戦、大阪薫英女学院中(大阪府)は八王子市立第一中(東京都)と対戦。大阪薫英女学院中が66-42で勝利し、2回戦に駒を進めた。

 

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大阪薫英女学院といえば、昨年末のウインターカップで高校がベスト4入りを果たしたのは記憶に新しいところ。その妹分となる大阪薫英女学院中と、2018年・2019年大会に全国中学校バスケットボール大会を制している強豪、八王子市立第一中の戦い。

 

開始直後、先に得点したのは大阪薫英女学院中。#6小松美羽の連続シュートで4-0とする。対する八王子市立第一中は、ディフェンスからの早い展開で#9三國ソフィアエブスがチーム初得点を奪うと、#6恵良みちる、#8佐藤志菜乃も続いて6-6の同点に。そのまま1Qはトランジション・ゲームが続くと、クォーター終盤、#10岡田沙也、#6小松が活躍した大阪薫英女学院中が16-12と2ポゼッションリードで1Qを終える。

 

2Q、大阪薫英女学院中#6小松が得点を重ねて20-14とすると、八王子市立第一中も同じ2年生の#21陽本麻生が、難しいシュートを決めていき、粘っていく。

 

しかし、残り3分32秒、大阪薫英女学院中はオフェンス・リバウンドを奪った#5舛本碧珠が、両チームを通じて初の3Pシュートを成功。26-16と10点差にリードを広げる。

終盤、八王子市立第一中は#9三國の連続得点、#8佐藤がフリースローを着実に決めたが、大阪薫英女学院中が30-22とリードして前半を終えた。

 

八王子市立第一中#8佐藤の得点で3Qがスタート。気負いからか序盤は、互いにターンオーバーが続き、シュートが入らない。

その均衡を破った大阪薫英女学院中の#6小松。ゴール下から得点を決めると、#10岡田も続き、残り6分で34-24と2ケタリードを作る。

このクォーター、序盤からリバウンド争いで優位に立つ大阪薫英女学院中は、#4林琴美、#13鈴木陽向のシュート、#小松の3Pシュートなどで残り4分で、43-26とさらにリードを広げる。

 

反撃のきっかけを掴みたい八王子市立第一中だが、シュートが入らず。ディフェンス・リバウンドを奪って、速い展開に持ち込んでもなかなか得点が奪えない。残り3分を切ってから、#9三國が3Pシュート、フィールドゴールを決め、チームにリズムを取り戻そうとしたが、点差は縮まらず。

#4林、#15森山、#13鈴木らが追加点を奪った大阪薫英女学院中が53-33と20点差を付けて4Qを迎えた。

 

4Q開始9秒、#7山田眞子がいきなり3Pシュートを決定。残り5分36秒にもう1本3Pシュートを決めると、#21陽本がドライブから得点。八王子市立第一中も見せ場を見せるが、大阪薫英女学院中のゾーン・ディフェンスを崩しきれない。

 

大阪薫英女学院中は、#12市本彩羽、#7夏野ひまりらのシュートでさらに得点を広げていって66-42。大阪薫英女学院中が1回戦を勝利した。

 

大阪薫英女学院中は、#6小松が15得点、10リバウンドとチームを牽引。#10岡田が10得点、#5舛本が9得点、#4林が9得点とスターターが着実に得点を上げている。また敗れた八王子市立第一中は、#9三國が14得点でチームトップ、4Q2本の3Pシュートを決めた#7が8得点と頑張ったが、フィールドゴール成功率は26.9%(大阪薫英女学院中は40%)と確率が下がってしまった。

 

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)



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