月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2021】桜花学園3連覇達成! 京都精華学園に競り勝つ

 

12月28日、「SoftBank ウインターカップ2021(令和3年度 第74回全国高等学校選手権大会)」大会6日目女子決勝、桜花学園(愛知県[1])は京都精華学園(京都府[1])と対戦。拮抗した展開で迎えた4Q、連続得点でリードを作った桜花学園が61-57で勝利し、3年連続24度目の優勝を決めた。井上眞一コーチは記念すべき70回目の全国制覇となった。

 

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今大会、桜花学園は、初戦となる2回戦で日本航空(山梨県)に93-40で勝利すると、3回戦で明秀学園日立(茨城県)に104-72と100点ゲームで勝利。そして準々決勝の明星学園(東京都[1])戦は、終盤に猛追を受けたものの、70-68で逃げ切り。そして、昨日の準決勝、昭和学院(千葉県[1])を110-72で下して決勝に進出。

対する京都精華学園は、初戦となる2回戦・慶進(山口県②)に110-51、3回戦・龍谷富山(富山県)に100-55、準々決勝・安城学園(愛知県②)に112-81と3試合連続100点ゲームで下して4強入り。関西対決となった準決勝・大阪薫英学園(大阪府①)戦に86-80に勝利して決勝に勝ち上がってきた。

両校はインターハイの準決勝で対戦。その際は、66-63と3点差で桜花学園が勝利、そのまま優勝を果たしている。

 

1Q、先取点を奪ったのは桜花学園。キャプテンの朝比奈あずさがペイントエリアでオープンとなったところ、#5伊波美空のアシストを受けて得点。京都精華学園は、すぐに#15ディマロ ジェシカが取り返す。

決勝らしく、緊迫感ある試合展開となるが、桜花学園は2年生ガードの#9横山智那美が連続得点、#7前田心咲、#6平下結貴の3Pシュート、#5伊波美空のドライブなどで残り4分で17-8とリードを作る。

 

離されたくない京都精華学園は、188cmある#15ジェシカの高さを生かしていくと、1年生の#16八木悠香のシュート、キャプテンの#4瀬川心暖の3Pシュートで17-19と1ゴール差に迫って1Qを終える。

 

2Q立ち上がり、桜花学園はPG#5伊波がドライブの際に接触し、ベンチに下がる。すると京都精華学園は開始から#18イゾジェ ウチェのインサイド、#4瀬川の3Pシュートと連続得点で22-19と逆転。

 

その後、リバウンド争いで京都精華学園が優勢に。すると残り7分25秒、またも#4瀬川の3Pシュートで25-22とリードを広げる。しかし、桜花学園は#5伊波に代わって出場の#12玉川なつ珠がすぐさま入れ返して24-25と食らいついていく。

 

残り4分1秒の京都精華学園#16八木のフリースロー以降、両チーム好ディフェンスを展開し、シュートがなかなか入らない。

すると、残り55秒、桜花学園#9横山が中に切れ込んで得点。直後、その横山のスティールから#5伊波が得点して30-28としたが、残り17秒、京都精華学園#16八木がフィールドゴールを決めて30-30でハーフタイムを迎えた。前半、リバウンド争いで優勢だった京都精華学園は、相手より9本多い25本を記録している。

 

3Q開始直後、京都精華学園#4瀬川はこの日4本目の3Pシュートを決定。しかし桜花学園は、好守から#9横山、#6平下が活躍。残り7分で40-35とする。

 

このまま桜花学園が勢いづくかというところ、残り5分52秒、京都精華学園#4瀬川はこの日5本目の3Pシュートで38-40として勢いを断ち切る。

 

残り4分9秒、バックコートから#9横山が厳しくチェックしていくと、京都精華学園は8秒バイオレーション。すぐに#4朝比奈がシュートを決めて44-40。しかし、ここで京都精華学園は#17堀内桜花が活躍。連続得点で44-44と同点にする。

 

その後も互いに譲らない展開のまま、桜花学園の46-44で勝負の4Qへ。

 

4Q開始直後、京都精華学園#5植村文音がオフェンス・リバウンドから決めて同点に。しかし、桜花学園は#4朝比奈の2本のシュート、#5伊波の3Pシュートで残り7分22秒で53-48と5点差に。さらに残り6分52秒、#4朝比奈が決めて55-48。ここで京都精華学園がタイムアウトを取る。

 

タイムアウト明け、京都精華学園は#18ウチェ、#17堀内の連続得点で52-55と差を詰めるが、桜花学園はすぐに#7前田が決め返す。

 

桜花学園の59-54で残り2分を切る。京都精華学園は#18ウチェのインサイドを使うが、シュートが決まらないが、ディフェンス・リバウンドを奪うと1年生ガード#18堀内が3Pシュートを決めて57-59。

 

しかし、反撃もここまでだった。残り19秒、桜花学園は#9横山が決めて61-57。そのまま逃げ切った。

 

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)

 



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