月刊バスケットボール6月号

【ウインターカップ2021】前年V仙台大明成が、北陸の攻撃を抑え込んで完勝

 

12月25日、「SoftBank ウインターカップ2021(令和3年度 第74回全国高等学校選手権大会)」大会3日目、前回優勝の仙台大明成(宮城県①)と同ベスト4の北陸(福井県)が男子2回戦で激突。仙台大明成が98-48で勝利し、3回戦に駒を進めた。

 

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立ち上がり、スターターの平均身長が195.8cmという仙台大明成に対して、北陸はなかなかシュートが入らない。#6内藤晴樹、#8山﨑一渉、#14ウィリアムス ショーン莉音の得点で仙台大明成が7-0とスタートダッシュに成功する。

 

その後、北陸はキャプテンでエースの#4下地秀一郎がトップから3Pシュート。さらに#13望月大雅が、3ポイントプレー、#14秋山朋輝の3Pシュートなどで残り7分20秒で9-11と差を縮める。しかし、仙台大明成は#8山﨑、#10菅野ブルース、#14ウィリアムス ショーン莉音のシュートで18-9とまたも突き放す。北陸は3Pシュートを多く放っていくがなかなか入らず。仙台大明成の22-11で1Qを終える。

 

2Qk序盤は、北陸の時間帯に。#13望月、#5山田怜生、#4下地と3連続得点で18-22とする。対する仙台大明成は、自慢の3Pシュートがなかなか入らない。そんな中、#6内藤晴樹が着実にポイントをあげて、北陸の流れを断ち切っていく。すると1Q終盤からコートに出た#16塚本夏生が連続で3Pシュート成功。35-20と再びリードを広げる。さらに残り2分強から5連続得点。内4本が3Pシュートという内容で53-26としてハーフタイムを迎える。

 

なんとか反撃のきっかけを掴みたい北陸は3Q序盤、ドライブしての攻撃が多くなった仙台大明成を抑えると、#5山田、#4下地、#14秋山が連続得点。点差を縮めるが、仙台大明成はすぐに勢いを取り戻す。#10菅野、#8山﨑(一)、#14ウィリアムス、#7佐藤晴が追加点を奪って71-44で4Qへ。

 

ここまで懸命にプレーしてきた北陸だったが、4Qに入って徐々に集中力が下がるシーンが増えてくる。そこを見逃さない仙台大明成は、#7佐藤が3本の3Pシュートで11得点をあげるなどの活躍を見せて98-48で勝利。大会初戦を快勝した。

 

「相手どうこうより、自分たちがやってきたバスケをやろうと昨日のミーティングで話していました」と語る北陸・久井茂稔コーチは試合を振り返って、「やれたこと、やれなかったことどちらもありましたね。(キャプテンの)下地も迷わずやってくれて、それなりにいいプレーをしてくれた。チームとして、できなかったことを受け止めて、下級生につなげるようにしたいと思います」とコメント。

 

14得点10リバウンドの下地は、チームメイトに「どんなに差が開いてもあきらめずにやろう。3年間やってきたことを諦めずにやろうと話をしていました」と打ち明けている。

 

スタッツを見ると、仙台大明成は、#6内藤が23得点でチームトップ。#8山﨑(一)が21得点10リバウンド、1年生ながらスターターとなった#14ウィリアムスは15得点22リバウンドと結果を残している。

また仙台大明成は、69リバウンド(北陸39リバウンド)をマーク。北陸のフィールドゴール成功率を20.3%(12/59)に抑えている。

 

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文/広瀬俊夫(月刊バスケットボール)



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