女子日本代表

女子日本代表

2021/06/19

女子日本代表、今年最初の国際試合で見えたもの

 6月10日~13日まで横浜武道館において開催された『三井不動産カップ2021(神奈川大会)』は、女子日本代表にとって昨年の『FIBA東京2020オリンピック予選大会』(2020年2月/ベルギー)以来、約1年4か月ぶりの国際大会だった。

 コロナ禍により国際試合から遠ざかっていたため日本の実戦不足は否めず、さらに大黒柱の渡嘉敷来夢の回復が東京オリンピックまでには間に合わないとの判断で第4次合宿後にチームを離れ、攻防ともに不安要素が高まった。
 また、リオオリピック経験者の宮澤夕貴もリーグ中に肩を痛め、ポイントガードの本橋菜子も右膝前十字靭帯断裂からの復帰で、十分に力を発揮できる状態ではなかった。それでも久しぶりの国際大会開催は、選手・ファンにとってうれしい時間となった。

 招待国のポルトガルは、世界ランキング48位(6月10日現在)、10位の日本から見ればいわゆる格下となる。ポルトガルは東京オリンピックの出場権は持っていないものの、マリア・クストゥルコバ(194cm)、ソフィア・シルバ(190cm)のツインタワーを擁し、来日した14選手の平均身長は178.9cm、日本の175.4cm(16選手)より3.5cm高い。

 一方、193cmの渡嘉敷が抜けた日本は、髙田真希、谷村里佳、赤穂ひまわりの185cmが最長身で、平均も176.5cmから1.1cmのサイズダウン。そうした中で、日本はトム・ホーバスヘッドコーチの目指すスモールボールの精度をより高めるために、ポルトガルの胸を借りた。久しぶりの実戦ということもあり、第1戦は重い立ち上がりのまま、3Qを終えて40-40の同点。4Qはこの試合の救世主となった三好南穂の3Pシュートが立て続けに決まり22点差で初戦をものにした。第2戦は出だしから長岡萌映子らのリバウンド、ファストブレイク、三好の3Pシュートなど、第1戦とは違う立ち上がりで勝利。続く第3戦は終盤にポルトガルに追い上げられたが、貪欲に勝利を掴みたかったホーバスHCは、髙田、長岡、赤穂、町田、三好らの主力で逃げ切り3連勝。幸先のよいオリンピックイヤーをスタートさせた。

【第1戦/6.10】日本◯69-47●ポルトガル
【第2戦/6.12】日本◯68-43●ポルトガル
【第3戦/6.13】日本◯67-58●ポルトガル

 

ホーバスHCの目指すスタイル構築はまだ道半ば

 ホーバスHCが目指すスモールボールは、「得点80点台、80ポゼッションのうち40%以上もしくは30本以上3Pシュートを放ち、40%の確率で成功させたい。ターンオーバーは10本程度に抑えたい」というものだ。
 そこでポルトガルとの3戦のチーム平均の数字を振り返ってみると、目指す数字までにはまだ道半ばだった。

得点/68点 
3Pシュート/試投数34.6本、成功数9.7本、確率27.9%
2Pシュート/試投数24.3本、成功数13.7本、確率56.2%
リバウンド/オフェンス9.7本、ディフェンス25本、トータル34.7本
アシスト/18本
スティール/10.7本
ターンオーバー/14.6本

 第3戦後に「一戦ずつステップアップできた。しかし、ポルトガルのディフェンスのプレッシャーが強くなると、日本のいいリズムは続かなかった」とホーバスHCは振り返った。

 リオオリンピックのアメリカ戦(決勝トーナメント1回戦)の前半で46-56と食らい付いたように、40分間ハードにディフェンスをして、ミスを誘い、ブレイクを出し、高確率で3Pシュートを決めるために、心技体をフル稼働させて40分間戦い抜くことが勝利への鍵となる。そのためのスモールボールの構築が急がれる……、それが今の日本の現状だ。

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