月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.03.08

2021NBAオールスター・ゲーム、チーム・レブロンが圧勝

 

 第70回目となるNBAオールスター・ゲームが、日本時間3月8日(アメリカ時間3月7日)にジョージア州アトランタで開催された。今年はファン投票でウエスト、イーストの両カンファレンスでトップだったレブロン・ジェームス(ロサンジェルス・レイカーズ)とケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)をキャプテンとするチーム・レブロンとチーム・デュラントを編成して試合を行った(デュラントは故障により欠場)。
試合の進行方法は昨年と同じくファイナルターゲットスコアと呼ばれる方式。最初の3つのクォーターはいずれもスコアが0-0から始まり、それぞれで勝負を競う。続く最終クォーター(第4Q)は時間無制限で、3つのクォーターの得点合計で勝っているチーム側の得点に24得点を加えたファイナルターゲットスコアにどちらかのチームが到達するまでプレーするというルールだった。最終クォーターの24得点は、昨年1月26日にヘリコプター事故で帰らぬ人となったコービー・ブライアントの現役時代の背番号にちなんだ数字だが、この日は第3Qまでにチーム・レブロンが合計146得点を奪いチーム・デュラントを上回っていたため、ファイナルターゲットスコアがそれに24を加えた170となり、最終クォーターにもチーム・レブロンが好調にショットを成功させ170-150で勝利を収めた。
勝負を確定したチーム・レブロンの170点目は、ディミアン・リラードのハーフコート・ショット。この試合ではリラードのとどめの一撃を含め、とんでもない距離からの3Pショットがたびたびゴールを射抜き、あらためてNBAのシューティング・レベルの高さと試合展開の発展ぶりを強く印象づけた。

 

チーム・レブロン 40 60 46 24 170
チーム・デュラント 39 41 45 25 150



なお、このオールスター・ゲームでは上記のスコアどおり最初の3つのクォーターのいずれもチーム・レブロンが勝利しており、試合全体の勝利を含めた圧勝だったが、この結果に応じて歴史的黒人大学(Historically Black Colleges and Universities =以下HBCU)への支援が行われる。内訳は、チーム・レブロンを通じて総額1,250,000ドル(1ドル108.4円換算で約1.36億円)がサーグッド・マーシャル・カレッジ基金(Thurgood Marshall College Fund =TMCF)に、またチーム・デュラントを通じて500,000ドル(約5,400万円)が黒人大学基金連合(United Negro College Fund=UNCF)に寄付されることになっている。
この日はまた、例年だと前日の土曜日に行われてきたスキルズ・チャレンジ、3Pコンテスト、スラムダンク・コンテストも1日に集約して行われた。それぞれの勝者は以下のとおりだ。

 

スキルズ・チャレンジ
ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)

 

3Pコンテスト
ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)

 

スラムダンク・コンテスト
アンファニー・サイモンズ(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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