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2020/04/29

ウォリアーズ撮影の難しさ【ブログ】 NBA Shooting Report Vol.10 最終回

【NBA Shooting Report by フォトグラファー石塚康隆 Vol.10】

 

 昨シーズンのNBAでの撮影取材を振り返るNBA Shooting Report。前回、アメリカでの最後の休日を満喫したフォトグラファー石塚康隆。(Vol.9はこちら)本日は最後の撮影です。

 

2019年3月27日

 

【スーパースターの登場】

 

 メンフィスでの撮影も今日が最終日。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいます。撮影へ向かう前に、帰国の便が翌朝早いため荷物のパッキングを始めます。ホテルで1週間以上同じ部屋に泊まっていたので自分の部屋のように使ってしまい、片付けに時間がかかってしまいました。パッキングをだいたい終わらせて、会場へ向かいます。

 

 会場に到着すると、アウェイにもかかわらず多くのウォリアーズファンが集まっていました。練習中から注目を浴びているステフィン・カリーは試合前のシュート練習でもさまざまな打ち方をして遊んでいるように見えるのですが、ほとんどのシュートが簡単に入ってしまいます。なぜあれだけ簡単に入るのか、不思議な気持ちになります。練習を終え、カリーがロッカールームへ戻るときには多くのファンがサインを求めていました。

 

選手紹介の時はファンが全員立ち上がり、会場全体が盛り上がる

 

 会場は多くのファンで埋まり、国歌斉唱と同時に雰囲気が変わっていきます。これが今シーズン最後の撮影だと思うと寂しいですが、楽しんで撮影しようと気持ちを切り替えます。

 

 今日の試合は渡邊選手がベンチ入りしていません。メンフィス・ハッスルがプレーオフ進出を決めていたため、ハッスルに帯同することが決まっていたのです。最後に撮影できないのは残念ですが、前の取材でプレーオフでの意気込みも語っていたのでハッスルでの活躍に期待したいところです。

 

 というわけで今回はウォリアーズの選手を中心に撮影していきます。注目選手の多いウォリアーズは月バスの誌面で写真を使用する機会が多く、いろいろな種類のプレー写真が必要になるのでウォリアーズに集中します。

 

【スター軍団の撮影の難しさ】

 

 ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ケビン・デュラント、ドレイモンド・グリーンと、オールスターに何度も選ばれている選手たちが同じチームでプレーしているところを撮影できるのはとても贅沢です。と同時に、各選手の動きを常に把握しながら撮影するのは非常に難しくもあります。

 

どの会場でも人気があるステフィン・カリー選手

 

 試合中の撮影は当然、こちらの思いどおりにいかないことも多々あります。毎試合活躍している選手がなかなかシュートを打てなかったり、いつもより出場時間が短かったり。狙いどおりに撮影できることもあれば、うまく撮れないときもありますし、思いもよらなかった良い場面を撮れたりすることもあります。こうした予想できない部分も試合撮影の面白いところかもしれません。

 

 ウォリアーズのオフェンスやディフェンス、それぞれの場面を必死に撮影しているときは、時間の流れが早く感じます。ウォリアーズ相手にプレーする渡邊選手を撮りたかったですが、それはまた来シーズンの楽しみに取っておきます。僕もまたNBAの撮影に来られるように頑張らないといけません。

 

 あっという間に最後のブザーが鳴り響き、試合終了。試合が終わり余韻に浸っていると、もっとNBAの試合を撮影したい気持ちが湧いてきますが、今回の撮影で最大の目的だった渡邊選手を撮影できたので充実感もありました。

 

 ホテルに戻ってからは写真の整理や帰国の準備をし、翌朝の早朝にほとんど眠らないまま空港へ向かいました。早めに空港に着いたので朝食を食べながらゆっくり待ちます。出発を待っている間は自然と今回のメンフィスでの毎日を思い返していました。またここに来られることを楽しみにしながら、帰国便に搭乗して、僕のNBA撮影取材は終了したのでした。

 

* * *

 

 2019年のNBA Shooting Reportはここで終了です。海外での撮影は予期しないことも起こりますが、今回はそんな場面も含め、仕事の内容や裏側、アメリカでの生活などを書いてみました。最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 現在、新型コロナウイルスの影響で各大会が中止となる状況ですが、1日でも早くこの状況が終息し、また会場で元気な皆さんにお会いできる日を願っています。

 

 そして短い期間でしたが真摯に取材対応してくれた渡邊選手、本当にありがとうございました。

 

 またNBAの舞台で撮影できる日を楽しみにしています。

 

                          フォトグラファー・石塚 康隆 


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