【能代カップ2019】全勝チームが消え、見応えある大会に!

 

中部大第一に土をつけられるも
開志国際がチャンピオンに!

 

 5月5日、開催32回を数える今年の能代カップが幕を閉じた。全国から強豪6校が集結し、それぞれに貴重な経験を積んだ3日間。実力が拮抗する中、結果的に全勝チームは消え、開志国際と福岡大附大濠が4勝1敗で並んで直接対決の結果により開志国際が優勝を飾った。

 

 

 開志国際は大会1、2日目でダブルヘッダーの計4試合をこなし、最終日に残されたのは中部大第一との1ゲームのみ。しかも他チームの戦績により、試合前の時点で優勝が決まる形となった。そのためモチベーションとして難しい部分もあったか、中部大第一との試合は序盤から後手に回る展開に。相手の堅いディフェンスに苦しみ、途中追い上げたものの逆転には至らなかった。だが#4高木が「この試合は速攻が全然出せなかったので、もっと練習していきたいです」と言うように、今後につながる課題も多々得られるゲームとなった。

 

 準優勝は福岡大附大濠。初戦の開志国際戦こそ不甲斐ないゲームとなったが、そこでの反省を徐々に修正して4連勝。プレーの面以前に、攻める姿勢やボールへの執着心が見られるようになったことが大きい。また、今大会でPGを務めた#10平松らも、実戦経験を重ねる中で多くのものを吸収し、成長を遂げた。

 

 3位は中部大第一。2日目に接戦を落として2敗するなど、チームがかみ合わずに調子を崩す部分もあったが、最終日は能代工に1点差で勝ち切り、最終戦で開志国際に土を付けるなど明るい兆しを見せて大会を終えた。1年生の#14福田や#16谷口、過去2年間Bチームだった#7加藤といった経験の浅い選手たちが、全国の強豪相手に経験を積めたことは今後大いに生きてくるだろう。以下、4位は最終日に洛南と能代工から勝利を挙げた明成、5位は最終日に悔しい2連敗となった洛南、6位は接戦を落として全敗となった能代工という順位になった。

 

 新年度の高校バスケ界を占う今大会。例えば福岡大附大濠は翌日の6日からインターハイ地区予選が始まるなど、すでに夏への戦いが迫っている。今大会で得た課題や収穫を糧に、各チームさらなる飛躍を遂げられるか注目だ。

 
■3日目結果(男子)
洛南 64-84 福岡大附大濠
中部大第一 68-67 能代工
明成 86-74 洛南
開志国際 73-83 中部大第一
能代工 65-72 明成

 

開志国際 4勝1敗
福岡大附大濠 4勝1敗
中部大第一 3勝2敗
明成 2勝3敗

洛南 2勝3敗
能代工 0勝5敗

 

■優秀選手賞
高木 拓海(開志国際#4)
ジョフ・ユセフ(開志国際#14)
木林 優(福岡大附大濠#8)
横地 聖真(福岡大附大濠#14)
深田 怜音(中部大第一#6)

 

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(月刊バスケットボール)



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