月バスTOPICS

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2019/04/03

今週の逸足『NIKE SHOX BB4』


 文=岸田 林 Text by Rin Kishida 

写真=石塚康隆 Photo by Yasutaka Ishizuka
 

  バスケットボールシューズの歴史において、大きなインパクトをもたらした逸品(逸足)を紹介するこのコーナー。今回取り上げるのは、2000年のシドニー五輪でお披露目となった『ショックス BB4』。エアの代わりにバネが搭載されていたこと、それまでプーマともめていたヴィンス・カーターが着用したことでも注目を浴びたモデルだ。
 

 2019年1月に42歳となるヴィンス・カーターが、キャリアで7チーム目となるアトランタ・ホークスと1年契約を結んだ。開幕ロスターに残ったのでNBA在籍21シーズン目。ケビン・ガーネット、ダーク・ノビツキー、ロバート・パリッシュ、ケビン・ウィリスに次いで史上5人目という快挙だ。
 

 すでにたびたびキャリアの終着点について示唆しているカーターは、先ごろESPNのインタビューでも改めて「今季終了後、90%以上の確率で引退すると思う」と言及。今季は若手中心のホークスに、プロとしての経験と生きざまを伝える1年となりそうだ。
 

 以前も本稿で触れた通り、カーターは1998年のドラフト指名直後にプーマと長期契約を締結している。プーマはさっそくカーターのルーキーシーズンにシグニチャーモデル『ヴィンザニティ』をリリースしたが、ほどなくカーターはシューズの履き心地や契約条件に不満を漏らすようになる。新人王を獲得し、2年目のシーズンが始まった1999年11月、カーター側は一方的にプーマとの契約終了をアナウンスするプレスリリースを配信。カーター側の言い分は、シューズが足に合わなかった、プーマ側がシグニチャーモデルの製作を約束どおりに実行しなかったといったもので、以降彼は、エンドースメント契約がないことを暗示する、ブラックやホワイトの各社シューズを試合ごとに履き替えてプレーするようになった。カーターが真っ赤なAND1の『タイチ』を着用して優勝した2000年のスラムダンクコンテストは多くのファンの目に焼き付いているが、これはまさにこの期間の出来事だった。〈続きを読む


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