“第58回北信越高校選手権大会”は開志国際がアベック優勝!

 6月15、16日、“第58回北信越高校バスケットボール選手権大会”が松本市総合体育館ほか(長野)で開催された。男女各16チームが熱戦を繰り広げ、決勝は男女ともに順当に勝ち上がった第1シードと第2シードによるハイレベルな戦いに。結果的に、開志国際がうれしいアベック優勝となった。

 

 

 

 男子の部、ベスト4には東海大付諏訪、北陸学院、北陸、開志国際の4チームが勝ち上がった。このうち北陸×開志国際の準決勝は、開志国際が地力の差を見せ、主力を休ませながらも93-59で快勝。

 

 一方、北信越新人大会優勝の東海大付諏訪は、北陸学院戦で苦戦を強いられた。要所で3Pシュートを決める北陸学院を思うように引き離せず、終盤も相手のオールコートプレスに対してミスが出る。99-89の10点差で勝ち切ったものの、主力を思うように休ませられずに同日の決勝へと臨むことになった。

 

 こうして北信越新人決勝の再戦となった決勝戦。1Qは開志国際が1点リード(18-17)というほぼ互角の展開で、2Q中盤には諏訪が逆転して先行する。だが、準決勝の苦戦が徐々にボディーブローのように効いてきたか、諏訪の足が止まり、その間に開志国際が持ち味のブレイクを出して流れを奪った。前半を36-31で折り返した開志国際は、3Qになるとさらにディフェンスを強め、このQ31-9と攻防で圧倒。最終的に87-56で大勝し、良い形で北信越新人のリベンジを果たした。

 

「新人戦の頃より、それぞれが自分の役割をよく分かってきましたことが大きいですね。ウインターカップを2枠にできて良かったです」と、開志国際・富樫コーチはほっと胸をなで下ろした様子。一方、諏訪の入野コーチは「今シーズン、1試合目がタフなゲームで2試合目に臨む、というダブルヘッダーをあまり経験したことがありませんでした。インターハイまで時間はありませんが、課題が明確になり良かったです」と、敗戦にも収穫を持ち帰った。

 

 

 一方の女子は、鵬学園、足羽、東海大付諏訪、開志国際の4チームが準決勝へ。このうち鵬学園、開志国際がそれぞれ足羽、東海大付諏訪を破って決勝進出を果たした。

 

 試合は主導権の奪い合いとなった。1Q、鵬学園は#4山口奈々花、開志国際は#7山口里奈と、ともにU17ワールドカップを一緒に戦った両エースがシュートを決め合う白熱の戦い。鵬学園は2年生#10小林の得点も続き、25-20で1Qを終えた。だが対する開志国際も、頼れるシックススマン#5小野寺が攻防で躍動。チームディフェンスも機能してこのQの失点を10点に抑え、前半を7点リードで折り返す。

 

 3Qはほぼ互角の展開となり、開志国際の5点リードで迎えた最終Q。「新人戦の頃より、粘れるようになった」(柿島コーチ)という鵬学園が意地を見せ、山口らが3Pシュートを決めて追いすがる。だが、開志国際も小野寺らの勝負強いシュートで対抗。75-72と僅かに3点差で逃げ切り優勝を果たした。

 

 結局開志国際は、2回戦で北信越新人大会優勝の津幡、その津幡をインターハイ予選で破った鵬学園と、手強いチームを倒して文句なしのタイトル奪還となった。「新チームが始まってから、まずは北信越を獲ることが目標でした。インターハイにつながる大会になったと思います」と開志国際#4木村。

 

 

 開志国際がアベック優勝となり、ウインターカップの出場枠が新潟県に男女とも1つ追加されることになった。

 

 

 

※大会の模様や注目選手については7月25日発売の月刊バスケットボール9月号で! また、6月25日発売の最新8月号では東海大付諏訪の黒川虎徹選手を特集!

 

《最終結果》

《男子》
優勝:開志国際(新潟)

準優勝:東海大付諏訪(長野)

3位:北陸(福井)

4位:北陸学院(石川)

《女子》
優勝:開志国際(新潟)

準優勝: 鵬学園(石川)

3位:足羽(福井)

4位:東海大付諏訪(長野)

 

(月刊バスケットボール)



PICK UP