月刊バスケットボール6月号

Bリーグ

2021.12.26

B3トライフープ岡山が5連勝でジリジリと上昇中

 トライフープ岡山が12月24日・25日の対山口ペイトリオッツ2連戦で白星を2つ重ね、連勝を5に伸ばした。

 

この週末、トライフープ岡山は連勝を5に伸ばした(写真/©Tryhoop Okayama)


24日の初戦では、身長202cmのセンター・フォワード、クリストファー オリビエの29得点、7リバウンドの活躍を軸に108-81の快勝。この試合では2011年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから2巡目26位(全体56位)指名を受けた206cmのセンター、チュクゥディエベレ・マドゥアバムも10得点に10リバウンドと貢献した。


続く25日は、やはりオリビエが28得点、8リバウンドでけん引したほか、シューティングガードの向井祐介が3Pショット3本すべてを成功させて19得点を稼ぐなど、チーム全体で3P成功率55.0%という高確率を記録して99-68と前日以上に大差をつけて勝利を手にした。もう一人のシューティングガードの樋口真斗は、24日が3Pショット2本をどちらも成功させて13得点、25日の2試合目は3Pショット2本と2Pショット2本をいずれも成功させての14得点と、両日とも好調を保った 。

 

両日とも大車輪の活躍だったオリビエ(写真/©Tryhoop Okayama)

 

24日の試合でゴールを狙う樋口(写真/©Tryhoop Okayama)

 

 シューティングタッチが良かった向井は試合後、「2連勝で終われたことが⾮常に良かった。ただ後半のように⾃分たちで崩れて試合に敗れるということは、この何年も課題になっている」と話し、「そこは危機感を持っていかなければならないとあらためて思った」と課題にも言及。⽐留⽊謙司HCも「前半は⾮常にトライフープらしいバスケットができた。ただ、40分間続けないと優勝は⾒えてこないので、またチームの課題として取り組みたい」と大きな目標を言葉にして気を引き締めた。比留木HCは「この週末も岡⼭で皆さんと闘えたことがなによりもうれしかった」とチームに加えて地域一丸となっての進撃を喜びつつ、闘志を見せている。


トライフープ岡山は、山口との連戦を終えた時点で通算成績15勝5敗のリーグ5位。3連敗からの5連勝で勢いを増しており、このまま好調を維持して首位攻防戦に参戦していくポテンシャルを十分感じさせている。その意味で、2022年の1月4日(土)・5日(日)にアウェイで戦う対アルティーリ千葉2連戦は、今後に向けた試金石となりそうだ。


2022-23シーズンに向けたB2昇格については、B3から2チームが自動昇格することが決まっている。基本的にリーグ戦2位以内の成績とB2ライセンス交付が条件となるが、入れ替え戦がなかった昨シーズンを2位で終えたことで、岡山は今シーズン仮に2位以内を逃しても昇格決定戦を戦うチャンスは残される。

 

☆B2昇格クラブ決定方法(B3リーグ公式サイト)
http://tryhoop.com/2021/06/06/ranking/


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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