月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.12.22

八村 塁の復帰「暫定的見通しはもっています」 - ウェス・アンセルドJr.HC明かす

 日本時間12月22日(北米時間21日)に行われたワシントン・ウィザーズの練習後会見で、ウェス・アンセルドJr.HCがメディアに対応。八村の復帰に関して具体的な期日などはないものの、おぼろげながらそこに至る見通しを描いていることを明かした。

 

 

 アンセルドJr.HCは「我々として暫定的な行動計画は胸に描いてはいるのですが、何事も確定的ではなく、『アクティブになってプレーできる予定日はここだ』という期日はありません(I think we have a tentative timeline in our minds. But nothing definitive is it..., "This is the drop date that we expect him to be active in playing")」と話し八村が前日1対1の練習を行ったと話した。

 

 ウィザーズは遠征からワシントンD.C.に戻ったばかり。この日は本来ならマンハッタンに出向いてバークレイズ・センターでブルックリン・ネッツと対戦するはずだった。しかしネッツ側に安全衛生プロトコル適用下に入ったケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデンら10人の欠場者が出たために、試合が延期となっていた。ウィザーズ側でもスターティングフォワードのケンテイビアス・コールドウェル‐ポープがコロナ陽性となり、プロトコル適用下に入っている。

 

 この状況下で、八村はチームメイトの活動に加わってアンセルドJr.HCの戦い方を学ぶ機会を得られているようだ。アンセルドJr.HCのは「大きいですね。こうして練習して仲間たちと一緒に過ごす機会があり、ディフェンスの細かな点やオフェンスのスペーシング、考え方などについて時間を使えますからね(It's huge. I mean I think it's..., anytime you get those reps and be around the group you know take your time and really understand the nuances of defense and some of the offensive spacing, the concepts)」と話した。試合はやりたいのですが…、と複雑な心境も吐露しながら、「こういう日程的な空きはなかなかありませんから。2日間、少し気を落ち着かせながら、コート上でも時間を使えるというのはとても有益ですよ(We don't have a ton of these windows. Like I said, we don't ever want to miss a game. But to have two days where you can just kind of take your time and decompress but also put in some time on the floor, that's invaluable)」と予定外の試合延期をリフレッシュの機会として前向きにとらえていた。

 

 

 八村は前日1対1の練習を行ったが、2対2,3対3などチームメイトとの連係を伴うメニューにはまだ手が届いていない。ウィザーズの次戦は日本時間12月24日(北米時間23日)にマディソン・スクエア・ガーデンで行われるのニューヨーク・ニックスとのアウェイゲームだ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



PICK UP