月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.12.15

ステフィン・カリーがNBAの3Pショット成功数歴代最多新記録を樹立

 ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)が日本時間12月15日(北米時間14日)の対ニューヨーク・ニックス戦で、NBAにおける3Pショット成功数の歴代最多記録を更新した。カリーはこの試合を、これまでの最多記録だったレイ・アレンの2,973本にあと1本に迫る2,972本で迎えていたが、第1Q開始1分過ぎにトップの深い位置から放ったプルアップ・ディープスリーを沈めてアレンに並ぶと、このクォーター残り7分33秒に右45度の3Pエリアから2本目を決めて新記録を樹立した。

 


新記録樹立の記念すべき舞台は、エンターテインメントの世界で最高のステージとされるマディソン・スクエア・ガーデン。2013年2月27日(北米時間)にカリーが初めて50得点越えのパフォーマンスを披露したアリーナで、カリーは歴史を塗り替え史上最強シューターの称号を手に入れた。


カリーの新記録達成は2009年のデビュー以来789試合目。これはアレンの1,300試合よりも実に511試合も少ない。現代バスケットボールにおける3Pショットの重要度の高まりが感じられるデータだが、これは同時に3Pショットをそれだけ高いレベルで武器にできるシューターとしてのカリーの登場が、歴史的にも大きな出来事だったことを示している。

 

 この試合における3Pショット成功で、カリーは成功数最多記録の更新だけでなく、3Pショット成功連続試合数記録を152に伸ばした。これも自らが持つ歴代最長記録157にあと5まで迫る歴代2番目に長い記録だ。


今シーズンのカリーは、この日の試合前時点でリーグ全体2位タイの平均27.0得点に5.6リバウンド、6.3アシストと好成績を残している。10月・11月のウエスタンカンファレンス月間MVPも受賞したが、これは2020-21シーズンの4月、5月に続く3ヵ月連続受賞となる。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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