月刊バスケットボール5月号

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2021.12.05

安間志織キャリアハイ12アシスト、アイスフォーゲルはブンデスリーガ第11週も勝利

 12月4日に行われた独ブンデスリーガ第11週のバスキャッツUSCハイデルベルク対アイスフォーゲルUSCフライブルク戦に安間志織がスターターとして出場、5得点、12アシスト、8リバウンド、2スティールとオールラウンドな活躍でチームをけん引し、90-52の快勝に導いた。12本のアシストは安間がブンデスリーガで記録した自己最多記録だ。


この日の安間は、前週まで2勝8敗と元気のない相手に対し、コートビジョンを生かしてダイナミックなボールムーブでオフェンスを演出。アイスフォーゲルは連係の中で次々と得点を奪った。


試合開始からの7-0のランで始まり20-11とリードを広げて終わった第1Qだけで、安間のアシストは5本に到達。速攻でリバウンダーからのパスを中継してゴール下のフロントランナーにズバッと届く“レーザービーム”や、ハラルド・ヤンソンHCのインバウンドプレーでしっかり味方のオープンを見つけて遂行するプレーが序盤から光った。クォーター最後の得点も、安間がウイングから1対1でマッチアップを破り、カバーに来たインサイドのプレーヤーを引き付けてフォワードのエミリー・カピッツァのイージーバスケットをおぜん立てしたプレー。随所で多彩なパスの引き出しを披露した。


記録で見えない好プレーも多々あった。例えばチームとして第2Q最後の得点となった41点目は、安間のアシストはつかなかったが、安間が展開したボールを受けたリナ・ゾンタークがアタックして決めてきたもの。第3Q残り1分28秒の59点目のアシストは、ゴール下にカットしたシューティングガードのポーラ・パラジクへのピンポイントのノールック。巧みなテクニックとクイックネスで、コートに立っている間は幅広く貢献していた。得点面では第2Qに速攻からのレイアップで初得点を奪うと、第3Qにも右ウイングから3Pショットを成功させている。


大量リードとなった第4Qはベンチからのスタートだったが、68-40の残り8分35秒にコートに入ると、そこから約3分半の間にチームは16-0のランで一気に84-40と完全の流れを掌握。その間に安間はアシスト2本を加え、以降はベンチに下がって試合終了の瞬間を迎えた。


アイスフォーゲルはこの勝利で今シーズン9勝目(2敗)。安間はここまでの11試合で平均20得点、6.2アシスト、5.3リバウンド、2.3スティールという成績を残している。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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