月刊バスケットボール5月号

男子バスケ日本代表にあらたな「壁」、中国代表11.28はワン ジェリン、ジョウ チーの“NBAツインタワー”

 11月28日にゼビオアリーナ仙台で行われるFIBAワールドカップ2021アジア地区予選Window1で、日本代表との第2戦に臨む中国代表が、フロントラインに初戦以上の強力なビッグマンを投入する。前日登録されていた#23アブドゥレシティ アブドゥシャラム(F 203cm)と#55ハン ディジュン(C 215cm)に変え、2016年のNBAドラフト2巡目57位でメンフィス・グリズリーズの指名を受けた#31ワン ジェリン(C 212cm)と、FIBAアジアカップ2021予選での対戦に出場していた#12レン ジュンフェイ(C 205cm)が登録されている。

 

FIBAワールドカップ2019でのワン ジェリン。このときは5試合に出場して平均8.0得点、5.0リバウンドを記録している(写真/©fiba.basketball)


これで中国代表のラインナップには、#15ジョウ チーと#31ワンとNBAドラフト指名プレーヤーが2人そろう。起用法によっては“NBAツインタワー”が実現する可能性が出てきた。

 

 #12レンはFIBAワールドカップ2019でもロスター入りしたプレーヤーで、6月のFIBAアジアカップ2021予選で日本代表が対戦した際に出場していた。単にサイズがあるだけではなく体の使い方やステップ枠がうまく、これもまた厄介なビッグマンだ。


日本代表は、ポイントガードの3人を入れ替え(齋藤拓実、富樫勇樹、藤井祐眞→ベンドラメ礼生、岸本隆一、寺嶋 良)、シューテイングガード一人を変更(岡田侑大→須田侑太郎)。一方で、フロントラインについては第2戦も前日と同じラインナップを変えていない。

 

☆中国代表(FIBA世界ランキング28位)
※プロフィールは姓名(英語表記[名・姓]、年齢)、ポジション、身長、主な大会出場歴(AC=FIBAアジアカップ2021予選[カッコ内の数字1は日本代表との試合初戦出場、2は第2戦出場]、OQT=オリンピック最終予選、12O=ロンドンオリンピック、16O=リオオリンピック、19W=FIBAワールドカップ2019)


2 シュー ジェ(Jie XU、21) G 180cm AC1, 2 OQT
4 ジャオ ジーウェイ(Jiwei ZHAO、26) PG 185cm 16O, 19W, AC1, 2, OQT
6 グォ アイルンAilun GUO(28) G 192cm 12O, 16O, 19W
7 ジァン ジェンリン(Zhenlin ZHANG、22) F 205cm AC1, 2, OQT
8 ジャオ ルイ(Rui ZHAO、25) G 195cm 19W
10 ジョウ ペン(Peng ZHOU、32) F 206cm 12O, 16O, AC1, 2, OQT
12 レン ジュンフェイ(Junfei REN、31) C 205 19W, AC1,2, OQT
15 ジョウ チー(Qi ZHOU、25) C 212cm 16O, 19W, AC2, OQT
17 スン ミンフイ(Minghui SUN、25) G 187cm 19W
21 フー ジンキゥ(Jinqiu HU、24) C 210cm
31 ワン ジェリン(Zhenlin WANG、27) C 212cm 16O, 19W
33 ウー チァン(Qian WU、27) G 190cm AC1, 2, OQT


日本代表対中国代表戦は、11月28日18時35分にゼビオアリーナ仙台でティップオフ。BS朝日(18:06から生中継)、DAZN(18:35から生配信)でも試合の模様を見ることができる。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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