月刊バスケットボール6月号

国内

2021.11.30

ENEOS、トヨタ自動車などWリーグの8チームがファイナルラウンドに進出 – 第88回皇后杯2次ラウンド

 11月27日・28日の両日に全国3会場(新潟・大阪・愛媛)で行われた第88回皇后杯 全日本バスケットボール選手権大会2次ラウンドで、前回大会優勝のENEOSサンフラワーズ、同準優勝でWリーグ2020-21シーズンのチャンピオンのトヨタ自動車アンテロープスをはじめ、Wリーグの8チームがファイナルラウンド進出を決めた。


☆ファイナルラウンド進出チーム
トヨタ紡織サンシャインラビッツ
ENEOSサンフラワーズ
デンソーアイリス
トヨタ自動車アンテロープス
富士通レッドウェーブ
三菱電機コアラーズ
日立ハイテククーガーズ
シャンソン化粧品シャンソンVマジック

※ファイナルラウンドの組み合わせは11月30日夕方に発表予定

 

 ファイナルラウンドは12月15日(水)から19日(日)にかけて、国立代々木競技場第二体育館で行われる。

 

 ファイナルラウンドに勝ち上がった8チームにはWリーグの上位チームが名を連ねており、概ね順当な経過と言えそうだ。しかし27日に行われた3回戦では、山形銀行(山形県)が今シーズンからWリーグに参入しているプレステージ・インターナショナルアランマーレ(以下アランマーレ秋田)を76-52で、紀陽銀行ハートビーツ(和歌山県)が山梨クィーンビーズ(11月21日時点でWリーグ13位)を破る殊勲の勝利を挙げている。


☆皇后杯2次ラウンドピックアップゲーム

 

3回戦 山形銀行76-52アランマーレ秋田
アランマーレ秋田 52(14 10 12 16)
山形銀行 76(20 24 19 13)

 

 山形銀行とアランマーレ秋田の一戦は序盤は点の取り合いとなったが、第1Q終了間際から第2Q半ばにかけて山形銀行が13連続得点で一気に主導権を握った。フォワードの井上桃子を中心にオフェンスが好調だった山形銀行は、前半終了までに44-24と大量リード。第3Qにはセンターの谷 優実がこのクォーターだけで9得点、ガードの鈴木智美も5アシストを稼ぐ活躍でクォーター終了までに63-36とリードをさらに広げ、ほぼ勝負を決めてしまった。


山形銀行は井上と谷がともに17得点でトップスコアラー。深井 夢も13得点で続いた。鈴木は2得点にチームハイの7リバウンド、ゲームハイの8アシストを記録している。アランマーレ秋田は砂川夏樹が18得点、8リバウンド、5アシストと奮闘。久岡真歩子も12得点を記録した。


3回戦 紀陽銀行ハートビーツ91-73山梨クィーンビーズ
山梨クィーンビーズ 73(17 20 14 22)
紀陽銀行ハートビーツ 91(20 20 26 25)

 

 山梨と紀陽銀行の対戦は、前半は点差が最大でも6点差以内という接戦。流れが変わったのは第3Qで、紀陽銀行はこのクォーターにキャプテンでガードの筒井悠月とフォワード丸山陽絵がともに7得点ずつを記録するスパートでチームをけん引し、開始時点の3点リード(40-37)を66-51まで広げた。

 

 山形は第4Q残り3分22秒にシューティングガードの若原愛美の3Pショットで67-77の10点差まで詰め寄る。その後もいったん引き離されたながら、残り2分1秒に渡邊愛加の得点で再び71-81と10点差まで粘ったが、追いつくまでには至らなかった。


紀陽銀行は22得点に7リバウンドの丸山をはじめ、ガードの灘本夏綺(12得点10リバウンド、4アシスト)、キャプテンでセンターの西田花奈(12得点、14リバウンド、5アシスト)の2人がダブルダブルを記録するオールラウンドな活躍。また、フォワードの前田実咲が15得点、筒井も14得点。全員が出場した中で5人が2桁得点に到達するというチーム力が光る勝利となった


敗れた山形は和歌山が33得点の8リバウンドの大車輪の活躍。渡邊が11得点、渡邉まりいも10得点で続いた。


☆皇后杯2次ラウンド勝ち上がり表

 

 

 

 



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