月刊バスケットボール5月号

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2022.11.17

安間志織爆発の22得点、3リバウンド、5アシスト、2スティール – ベネツィアはユーロカッププレーオフ進出決定

 今シーズンイタリアに渡りベネツィア(Umana Reyer Venezia)でプレーしている安間志織の活躍に勢いが増してきた。日本時間11月17日(ヨーロッパ時間16日)に行われたユーロカップレギュラーシーズンのエストゥディアンテス(Movistar Estudiantes、スペイン)に出場した安間は、今シーズン同大会とイタリア国内のセリエA1を通じて初めて20得点を越える22得点に3リバウンド、5アシスト、2スティールを記録し、86-69の勝利に貢献した。安間は3Pアテンプト2本をいずれも決め、フィールドゴール全体でも8本中7本を成功させる非常に効率の良いオフェンスで、フリースローも6本すべてを決めている。

 


ユーロカップとセリエA1を通じてのシーズンハイとなる22得点を記録した安間志織(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)

 


ベネツィアはここまでユーロカップで4連勝。レギュラーシーズンにあと2試合を残して勝ち点8でグループH首位に立っており、現時点ですでにプレーオフ進出も確定させた。セリエA1の8連勝も含め、今シーズンのベネツィアは負けなしの12連勝中と快進撃を続けている。しかしヘッドコーチを務めるアンドレア・マッツォーン(Andrea Mazzon)は試合後、「我々は一定レベル以上のアウェイゲームについてまだ経験不足で、簡単に3Pショットを許す場面もありました」と快勝にも気を引き締めるコメントを残した。ベネツィアは総合スポーツクラブとしての創立150周年という節目のシーズンを戦っていることもあり、マッツォーンHCのコメントは今シーズンの勝利に対する強い意識を感じさせるが、安間の活躍はその思いを体現した形だ。

 

 安間とベネツィアの次戦は日本時間20日(日=イタリア時間19日[土])に行われるボローニャ(Virtus Segafredo Bologna)とのアウェイゲーム。ボローニャは8戦全勝のベネツィアに続く7勝1敗の3位というチームで、現状の力量を計る試金石となる一戦かもしれない。

 


ベネツィアを率いるアンドレア・マッツォーンHC(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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