月刊バスケットボール6月号

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2021.11.13

今野紀花、開幕初戦は11分の出場で2得点 - ルイビル大は延長2点差黒星発進

 今野紀花が3年生として所属するルイビル大学が、日本時間11月13日(北米時間12日)に行われた2021-22シーズン公式戦の初戦でアリゾナ大学と対戦。延長にもつれ込む熱戦の末に59-61で敗れた。終始非常に緊迫した展開が続いたこの試合で、今野は11分間出場してフリースロー2本による2得点と2リバウンドを記録している。

 

 両チームはAP全米トップ25のプレシーズンランキングでどちらもランクインしている強豪同士。ルイビル大が6位に対しアリゾナ大が22位で、この試合結果はシーズン開幕早々のアップセットと言える。ルイビル大が開幕初戦で敗れたのは、2015-16シーズン以来6年ぶりとのことだ。

 

 今野がこの試合で初めてコートに立ったのは、7-6のルイビル大リードという守り合いの展開だった第1Q残り2分17秒。今野は第1Q終了までプレーした後ベンチに下がり、前半は第2Q終盤まで出番がなかったが、ハーフタイムまでにディフェンス・リバウンドを1本つかんだ。


次の出場は第4Qで、スタート時点から登場。その時点では40-41と1点ビハインドだったが、残り3分25秒に今野がベンチに下がった時点では50-48と、2点のリードをチームメイトに託すことができた。その間、開始50秒過ぎにオフェンス・リバウンドを1本、1分47秒過ぎには43-42とチームにリードをもたらすフリースロー2本を沈めた。大接戦の中、勝負のかかった第4Qで今野が6分間以上プレーし、2得点を記録してリードをもたらしたことには、それ相応の意義があるだろう。


勝負としては、ルイビル大はアウトサイド・ショットの決定率が低く(11本中2本成功の18.2%)、アリゾナ大の固いディフェンスの前に屈した形。ただ、実力のある相手に対して第2Qには一時7点のリードを許し、第3Q終盤まではわずかながらアリゾナ大が先行する展開の中で粘り強く戦い、食らいついた。


ルイビル大の次戦は日本時間11月17日(北米時間16日)の対ベラミン大学戦。その翌日にも、テネシー大学マーティン校との対戦が続く。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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