月刊バスケットボール6月号

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2022.11.11

安間志織躍動、9得点にゲームハイの7アシストでベネツィアのユーロカップ3連勝に貢献

 安間志織が所属するベネツィア(Umana Reyer Venezia)が、日本時間11月11日早朝(イタリア時間10日夜)にFIBAユーロカップ2022-23レギュラーシーズンの第3戦に臨んだ。ホームのパラスポルト・タリエルチョ(Palasport Taliercio)にドイツのケルターン(Rutronik Stars Keltern)を迎えて行われたこの試合で、安間はスターターとして登場して9得点、3リバウンド、7アシスト、1スティールを記録し、87-53の勝利に貢献した。

 

 安間のアシストはゲームハイの数字。フィールドゴール成功率57.1%、3P成功率50.0%(2本中1本成功)と効率も良く、ペイントに攻め込んでのレイアップあり、ミドルレンジからのジャンプショットあり、3Pショットありと多彩なオフェンスで相手ディフェンスをほんろうした。前週のセリエA1公式戦(日本時間7日[イタリア時間6日]のルッカ[Gesam Gas e Luce Le Mura Lucca]戦)は風邪の症状があったため欠場し、この日は復帰戦だったが、コート上の様子からはすでにコンディションも戻っているようだ。

 


コンディションも戻った様子の安間志織。ユーロカップの舞台でオールラウンドな活躍を続けている(写真/©FIBA.EuroCup2022-23)

 

 ケルターンはドイツ国内では4位だが、ユーロカップの最初の2試合で勝ち星がなかったチーム。イタリア国内のセリエA1で開幕から7連勝中と好調なベネツィアは、序盤からアワク・クィエール(Awak Sabit Bior Kuier)らがインサイドで圧倒的な存在感を発揮し、開始から約3分半の間に12-2のランで主導権を握る。その中で安間も、ドライビング・レイアップによるこの試合初得点など、スピードを生かしたプレーでチームを勢いづけた。


安間は試合開始早々のランで試合を作った後いったん交代したが、ベネツィアはその後もう一度12-2のランで点差を24-4に広げ、以降もペースを崩すことなく勝利。ユーロカップでは開幕から3連勝で勝ち点6となり、グループHの首位となっている。

 

 

 安間とベネツィアの次戦は日本時間14日(イタリア時間13日)。セリエA1の第8週で、サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ(Bruschi Galli Bk San Giovanni Valdarno)との一戦となる。

 

ベネツィアvsケルターン戦公式ボックススコア(FIBA公式サイト)
ベネツィアvsケルターン戦フルゲーム映像(FIBA公式YouTube)



文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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