月刊バスケットボール5月号

Wリーグ

2021.11.07

東京2020オリンピック銀メダリスト、髙田真希(デンソーアイリス)がWリーグ通算得点歴代新記録樹立

 Wリーグのデンソーアイリスに所属する髙田真希が、11月7日にアオーレ長岡(新潟県長岡市)で行われた新潟アルビレックスBBラビッツとのアウェイゲームで18得点を記録し、キャリア通算得点でそれまで矢野良子が持っていたWリーグ歴代最高記録(6,641得点)を塗り替える6,648得点に到達した。試合もデンソーが86-61で勝利。チームは開幕からの連勝を6に伸ばしている。

 

 髙田は東京2020オリンピックでの銀メダル獲得に続き、日本の女子バスケットボール史に輝く金字塔を打ち立てた。

 

(写真/石塚康隆 月刊バスケットボール ※前週の対トヨタ紡織サンシャインラビッツ戦で撮影)

 

 桜花学園高校を卒業後の2008年にWリーグでデビューした髙田は、デンソー一筋のキャリアで14シーズン目を迎えている。今シーズン開幕前までの通算得点は、矢野の記録にあと116と迫る歴代2位の6,525得点だったが、10月23日の開幕以降11月6日までの5試合で105得点を加え、通算6,630得点でこの日を迎えていた。


いつもどおりスターターとして出場した髙田は、試合開始1分50秒過ぎにフリースローを1本成功させると、第1Q残り6分50秒にはオフェンス・リバウンドからのプットバックで3得点目。クォーター終盤にはハイポスト正面からのミドル・ジャンパーとフリースロー2本で得点を7に伸ばした。その後第2Qにもう1本ゴール下でレイアップをねじ込み、前半だけで9得点。この時点で通算6,639得点とし、矢野の歴代記録にあとフィールドゴール1本で追いつくところまでやってきた。


新記録樹立は第3Q。開始から48秒のベースライン・インバウンドプレーで右エルボー付近からキャッチ&シュートを決めて矢野に並ぶと、このクォーター残り6分56秒にフリースロー1本を沈めて歴代単独トップに躍り出た。

 

 冒頭で記したとおりこの試合で18得点の髙田は、前人未到の通算7,000得点にもあと352得点に迫っている。開幕から6試合のペース(平均20.5得点)を考えれば、次戦以降のレギュラーシーズンに残された18試合で大記録達成を十分期待できる。

 

☆Wリーグ歴代キャリア総得点トップ5(2021年11月7日の試合終了時点)

1位 髙田真希(デンソー) 6,648★

2位 矢野良子(トヨタ自動車) 6,641

3位 渡嘉敷来夢(ENEOS) 5,420★

4位 大神雄子(トヨタ自動車) 5,255

5位 小磯典子(アイシン) 5,094

★=現役

※所属は直近のチーム

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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