月刊バスケットボール5月号

NBA

2021.11.06

馬場雄大、テキサス・レジェンズ開幕初戦で13得点、勝利に貢献

 NBAの下部リーグとなるGリーグが日本時間11月6日朝に開幕。ダラス・マーベリックスのファームチームにあたるテキサス・レジェンズに所属する馬場雄大が、レイクランド・マジックとの今シーズン初戦に出場し、114-98の勝利に貢献した。馬場は第1Q残り6分52秒にベンチから登場すると、最初の3Pアテンプトを成功させるなどアクティブな活躍を見せ、最終的に22分間の出場で13得点、5リバウンド、1アシスト、2スティール、±6の成績。開幕前のズーム会見では「最低でも2桁得点」が目標と話していたが、出場時間も得点も2019-20シーズンにレジェンズでプレーした際のアベレージ(19.6分、6.3得点)を大幅に上回り、上々の「Gリーグ・カムバック」だった。

 

 馬場らしさが最も現れたのは第3Q残り1分あたりのプレー。ボールを運んできたマジックのガード、サミア・ダウティーのパスをトップ近辺でインターセプトし、そのまま11得点目となるブレイクアウェイからのダンクをたたき込んだ。やみくもなギャンブルではなく必要な時にボールホークとなれる嗅覚と、豪快なフィニッシュはコーチ陣に強くアピールしたのではないだろうか。

 

 このプレーを始め、馬場はこの試合を通じて、攻守で身体能力の高さと海外3年目の落ち着きを感じさせる好プレーを見せた。ディフェンスでは第1Qに2つファウルを犯したが、そのうち最初のケースは相手のドライブしてくるコースにしっかり体を張って止めるナイスディフェンスと思われたケース。第2Q以降はファウルを犯すことはなく、良く足を動かし、数字が示すようにリバウンドにもよくからんでいた。またオフェンスでは、身長216cmのセンター、ジョン・テスキーが待つゴール下に果敢にドライブし、ウマくコンタクトを誘ってファウルをもらい、フリースローで得点するシーンもあった。

 

 第4Qはスタートからコートに立ち、途中いったんベンチに下がったものの再登場後は試合終了までプレー。こうした起用経過からもチームにおける信頼度の高さが感じられるとともに、馬場自身の積極的なプレーには自信が感じられた。

 

 レジェンズは日本時間の翌7日(日=北米時間6日の土曜日)にも、同じレイクランド・マジックと対戦予定だ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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