第97回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会3次ラウンドは、10月31日に佐賀会場（唐津市文化体育館）、大阪会場（岸和田市総合体育館）、北海道会場（北海きたえーる）、東京会場（アリーナ立川立飛）の全国4会場で、8回戦4試合と9回戦6試合が行われた。

東京会場では、B2の香川ファイブアローズがB1の横浜ビー・コルセアーズを91-83で破り、翌11月1日（月）の9回戦進出を決めた。香川は第1Qに9得点しか奪えず14点差を追う苦しい立ち上がりとなったが、テレンス・ウッドベリーが22本中16本（ウチ3Pは8本中3本）を成功させて43得点を記録する大活躍。第2Q以降追い上げ、第4Q半ばに筑波拓朗の3Pショットで65-64と逆転すると、そのままリードを広げて逃げ切った。

また、同会場ではこの日最後の第4試合で、アルバルク東京がB3のアルティーリ千葉と対戦した。A東京は、ねばり強く戦うA千葉を前半は46-41の5点差となかなか引き離すことができなかったが、後半開始早々に田中大貴の5連続得点で51-41とリードを2ケタに乗せると、以降は徐々に突き離し、主導権を譲ることなく優位に試合を運んだ。A千葉は第4Q残り3分5秒に藤本巧太が速攻で得たフリースローを2本沈め、69-87の18点差から77-87まで詰めたが、終盤はA東京がフィジカルなプレーで得たフリースローを確実に得点につなげ、残り1分6秒のザック・バランスキーの3ショットで96-79とし、勝負を決めた。

佐賀会場では、秋田ノーザンハピネッツが、前日サンロッカーズ渋谷を破ったB3の長崎ヴェルカに102-92で勝利した。秋田はスピーディな展開で得点を重ね、ハーフコート・オフェンスでも長崎の特徴であるプレッシャーの強いディフェンスから逃げず、長谷川 暢（11得点、8アシスト）を中心にパスを良くつなぎゴールを奪った。長崎は第4Q残り3分28秒に狩俣昌也の3Pショットが決まった時点で86-93と7点差に追い上げ、さらにマット・ボンズのフリースローで残り3分12秒には87-93まで迫ったが、連日のアップセットはならず。しかし、公式戦初黒星を喫したとはいえ大健闘の戦いぶりだった。秋田は20得点、10リバウンドのアレックス・デイビスを中心にリバウンドで40-30と差をつけ、中山拓哉らのスピードも際立つ快勝だった。

☆第97回天皇杯3次ラウンド試合結果（10月31日分）

北海道会場（北海きたえーる）

富山グラウジーズ（B1）81-77島根スサノオマジック（B1）
富山　81（20 16 22 23）
島根　77（15 20 26 16）

レバンガ北海道（B1）69-77茨城ロボッツ（B1）
北海道　69（22 15 18 14）
茨城 77（21 24 07 25）

11月1日（月）の対戦予定（10回戦）
19:00-　富山対茨城

佐賀会場（唐津市文化体育館）

長崎ヴェルカ（B3）92-102秋田ノーザンハピネッツ（B1）
長崎 92（25 18 26 23）
秋田　102（32 22 31 17）

京都ハンナリーズ（B1）79-73西宮ストークス（B2）
京都　79（18 27 17 17）
西宮　73（17 18 20 18）

11月1日（月）の対戦予定（10回戦）
13:00-　秋田対京都

大阪会場（岸和田市総合体育館）

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（B1）80-90信州ブレイブウォリアーズ（B1）
名古屋D　80（21 14 21 24）
信州 90（24 14 21 31）

新潟アルビレックスBB（B1）102-105広島ドラゴンフライズ（B1）
新潟　102（16 24 25 24 13）
広島　105（16 28 23 22 16）

11月1日（月）の対戦予定（10回戦）
13:00-　信州対広島

東京会場（アリーナ立川立飛）、10月31日の対戦予定（8回戦）

三遠ネオフェニックス（B1）90-76越谷アルファーズ（B2）
三遠　90（31 24 16 19）
越谷　76（24 15 16 21）

横浜ビー・コルセアーズ（B1）83-91香川ファイブアローズ（B2）
横浜　83（25 17 22 19）
香川　91（09 27 26 29）

滋賀レイクスターズ（B1）91-82ライジングゼファー福岡（B2）
滋賀　91（27 26 17 21）
福岡　82（25 14 21 22）

アルバルク東京（B1）96-79アルティーリ千葉（B3）
A東京　96（28 18 32 18）
A千葉　79（23 18 21 17）

11月1日（月）の対戦予定（9回戦）
16:30-　香川対三遠

19:00-　A東京対滋賀

文／柴田 健（月バス.com）
（月刊バスケットボール）