月刊バスケットボール5月号

NBA

2022.10.26

八村 塁が3試合連続2桁得点 - ダンク2発を含む10得点、4リバウンドでウィザーズの勝利に貢献

 

【八村 塁が3試合連続2桁得点】

 

 八村 塁とワシントン・ウィザーズが、NBA4シーズン目の序盤戦で好調な滑り出しを見せている。日本時間10月26日のデトロイト・ピストンズとの一戦でも、八村は3試合連続2桁得点となる10得点に4リバウンドを記録し、チームも120-99で今シーズン3勝目を手にした(通算成績3勝1敗)。

 

【動画】ダンクも!! 八村塁ピストンズ戦ハイライトをチェック

 

 この試合での八村は、ペイント周辺でフィジカルな強さ、駆け引きのうまさ、シューティングタッチの良さを発揮。ダンク2発を含めフィールドゴール8本中4本を成功させた。フィニッシュのバリエーションも多彩。最初の得点は左サイドのミドルレンジからのドライビングフックだったが、2本目は左ウイングからクロスオーバー・ドリブルで相手を揺さぶってゴール付近まで攻め込み、ショートジャンパーを成功させた。


ダンク2本もそれぞれ異なる強みが発揮されていた。最初の一撃は、オフボールでペイントにオープンスペースを見つけ素早くカットインし、ウィル・バートンからのパスを受けて叩き込んだプレー。この試合最後の得点となったダンクは、右サイドのコーナー付近からドリブル1対1をしかけ、ゴール下で相手に体をぶつけて弾き飛ばした後にゴールに押し込む力強いプレーだった。


八村のここまでの4試合はいずれもベンチから登場する形で、平均11.3得点(チーム4位タイ)、4.0リバウンド、フィールドゴール成功率50.0%(チーム4位)、3P成功率42.9%(チーム3位)というアベレージ。フリースローはこの日の2本を含め、ここまで6本のアテンプトすべてを成功させて100%の確率だ。フルコートを走り、どこからでも得点が狙える抜け目のないビッグマン。相手にとってはいやな存在に違いない。


ウィザーズは2日前にクリーブランド・キャバリアーズとのアウェイゲームに延長の末敗れ、今シーズン初めての黒星がついた。しかしピストンズに対する勝利で、この日を終えた時点でイースタンカンファレンス2位につけている(勝率上は同じく3勝1敗のボストン・セルティックスとタイ)。チームトップの平均21.0得点を記録しているカイル・クーズマ、20.5得点(同2位)のブラッドリー・ビール、16.8得点(同3位)のクリスタプス・ポルジンギスを軸としたオフェンスの破壊力が発揮されており、その中でベンチから出てくる八村の安定したパフォーマンスも大きな力になっている。


ウィザーズの次戦は日本時間29日(土=北米時間28日[金])。この日と同じくホームのキャピタルワン・アリーナで行われるインディアナ・ペイサーズとの一戦だ。


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

 



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