月刊バスケットボール6月号

NBA

2022.10.24

八村 塁16得点もウィザーズは延長戦の末今シーズン初黒星

 日本時間10月24日(北米時間23日)に、八村 塁が所属するワシントン・ウィザーズがクリーブランド・キャバリアーズとの今シーズン3試合目に臨んだ。開幕2連勝と好調なウィザーズだったが、アウェイでのこの試合は終盤の粘りで延長に持ち込む大健闘も実らず、107-117で今シーズン初黒星となった。

 

【動画】八村塁キャバリアーズ戦の活躍をチェック


ベンチスタートだった八村は、第1Q半ばに登場すると早々に3Pショット成功させ、このクォーターだけで3Pショット2本にダンクを含む10得点。最終的には20分間の出場で16得点、3リバウンド、1アシストを記録した。

 


ウィザーズは試合開始早々から13-3のジャンプスタートを切り、第1Qを31-30とリードして終えた。しかしこのクォーターの半ばから徐々に勢いを増してきたキャバリアーズに、第2Q以降主導権を奪われ、第4Q残り2分を切って94-101と7点を追う劣勢に立たされる。


ウィザーズはここからブラッドリー・ビールのジャンプショット、クリスタプス・ポルジンギスの3Pショット、さらにビールのフリースロー2本で残り41秒に101-103と1ポゼッション差まで追い上げた。そして残り25秒、ウィル・バートンが相手のエース、ドノバン・ミッチェルのドリブルをはじき、ボールを拾ったビールからのパスを受けて速攻でダンクを決めて103-103。このスコアで延長に持ち込んだ。


延長では終盤ウィザーズに手痛いターンオーバーが続き、キャバリアーズが再び流れをつかんだ。ミッチェルやジャレッド・アレンら主力がビッグプレーを成功させ、5分間の延長は14-4とウィザーズを圧倒してホームのファンを喜ばせた。

 


個々のスタッツでは、ウィザーズは27得点、4リバウンド、5アシストを記録したビール、18得点に11リバウンドのダブルダブルだったポルジンギスの活躍がチームをけん引。八村の16得点もチーム3位の数字で、3P成功率66.7%(3本中2本成功)、フィールドゴール全体でも成功率58.3%と安定感のあるシューティングを披露していた。


キャバリアーズではミッチェルが37得点と爆発的な得点力を発揮。アレンは延長終盤にポルジンギスの頭上から叩き込んだ決定的ダンクを含む15得点に14リバウンドのダブルダブル。チェディー・オスマンも得点を16まで伸ばした。

 

 アウェイ-ホーム-アウェイと3試合をこなしたウィザーズは、日本時間26日(水=北米時間25日[火])に行われる次戦では再びホームのキャピタルワン・アリーナに戻る。対戦相手はデトロイト・ピストンズ。ティップオフは日本時間午前8時の予定だ。

 

文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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