月刊バスケットボール5月号

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2022.10.06

鈴木妃乃がノースアラバマ大メディアデーに登場 - NCAAバスケットボールも開幕間近

 ノンカンファレンスシーズンの開幕が間近となったNCAAバスケットボールで、ディビジョン1のアトランティックサン・カンファレンス(以下A-SUN)に所属するノースアラバマ大が、新チームのお披露目となるメディアデーを行った。同大には転入3年目のポイントガード、鈴木妃乃が在籍しており、アスレティック・ディパートメントから当日の鈴木の写真が発信されてきた。

 


©UNA Athletic Department

 


©UNA Athletic Department

 

©UNA Athletic Department

 

 

 鈴木は大阪桐蔭を2017年のウインターカップで優勝に導いた後、関西学院大を経て2020年にノースアラバマ大に留学した。チームに加わったばかりの2020-21シーズンは、言葉の壁にも苦労しながら15試合に出場。平均17.7の出場で2.0得点、1.0リバウンド、2.6アシスト、1.7スティールのアベレージだった。

 

 渡米初年度は何事も難しいのも自然なことだが、何より厳しかったのはシーズン半ばの試合中のアクシデントによる左ヒザ前十字靭帯断裂。これから勢いづいていこうというタイミングでの長期離脱でそのままシーズンを終えたことは、鈴木にとって非常に大きな出来事だった。それはチームにも大きな影響を及ぼし、ノースアラバマ大は7勝18敗(A-SUNでは6勝9敗)という成績でシーズンを終えている。

 

 しかし翌2021-22シーズンは開幕から戦列に戻り、ハイレベルなパフォーマンスを披露した。鈴木の通算出場時間861分はチームハイ(平均29.7分はチーム2位)。これはミッシー・タイバーHCからの信頼の表れだ。その中で平均7.8得点、2.7リバウンド、4.5アシストとアベレージも跳ね上がり、チーム成績も13勝16敗(A-SUN8勝8敗)と前シーズンから上昇している。

 

 ノースアラバマ大は9月27日(現地時間)に公式練習をスタートさせており、11月7日(現地時間)にホームのフラワーズホールで行われるクリスチャン・ブラザーズ大との一戦で2022-23シーズンの幕を開ける。今シーズンは鈴木にとってノースアラバマ大で最後のシーズンだが、コロナ禍での2シーズンには感じられなかったような本場の大学バスケットボールの華やかな雰囲気も感じられるに違いない。念願のNCAAトーナメント出場を目標として掲げるチームで、どのような貢献を見せるか注目だ。

 

文/柴田 健(月バスcom)
(月刊バスケットボール)



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