月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.09.29

Bリーグ新理事に元サッカー日本代表監督の岡田武史氏、ジャパネットの髙田旭人氏らが就任

 Bリーグは9月29日、定時会員総会にて理事、監事を選任、続いて開催した臨時理事会でチェアマン(代表理事CEO)の選定を決議した。

 島田チェアマンは新体制を「Bリーグの中期経営計画(2021-2023年度)の達成のための実行内閣」とし、新たに元サッカー日本代表監督の岡田武史氏、株式会社ジャパネットホールディングス代表取締役社長兼CEOで今シーズンよりB3に参入する長崎ヴェルカ取締役でもある高田旭人氏らが名を連ねた。

 島田チェアマンはコロナ禍での対応という守りとともに、ファンの拡大、クラブ・リーグの事業成長、社会的価値の向上、将来価値創出といった攻めを両立していく方針を改めて明らかにし、それを実現していくために、理事にはその知見やネットワークを生かし「物を言う理事として貢献してほしい」と新体制への期待を口にした。

 サッカー界からBリーグ理事となった岡田武史氏はJ3に所属するFC今治(愛媛県)の会長を務めており、地方都市におけるプロクラブ運営にも携わっている。

「僕がFC今治でやっていることは、単にプロサッカーチームの運営ということを超えているつもりで、地方創生というよりも新しいコミュニティを作っていくということをやっています。コロナ禍にあって、スポーツの価値はある意味で上がったのですが、今までと違う方向、単なる露出などといった価値ではない、目に見えない価値…、皆を元気にするとかといったことに多くの人が気付いたわけです。そうした目に見えない価値をいかにマネタイズしたり、経営に生かしたりしていくか。そういったチャレンジにはお役に立てるのではないか」と語りつつ、「サッカー界として、バスケット界から学ぶものもある、成長できるんじゃないかと思いました」と理事就任の気持ちを明かした。

 また、ジャパネットの高田旭人氏は「経営者としての立場もあり、スタジアム、アリーナを長崎に作り、スポーツによって地域を盛り上げたいという思いがあります。(Jリーグ)V・ファーレン長崎に加え、長崎ヴェルカ(Bリーグ)も作りましたので、チームの経営という面でも、長崎ヴェルカがBリーグの実験台となるような、いいと思ったらヴェルカがやってみようというスピード感で貢献しなければならないと思っています」と意気込みを口にした。

 

[Bリーグ2021-22年度理事(氏名・主な役職)

・チェアマン(代表理事CEO)

島田 慎二 日本バスケットボール協会 副会長

・理事

宇田川 貴生 日本バスケットボール協会 審判委員長
岡田 武史 今治.夢スポーツ 代表取締役会長
木村 達郎 沖縄バスケットボール 代表取締役社長
境田 正樹 弁護士/日本バスケットボール協会理事
渋谷 順 スマートバリュー 取締役兼代表執行役社長
鈴木 秀臣 シーホース三河代表取締役社長
髙田 旭人 ジャパネットホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO
鶴 宏明 B.MARKETING代表取締役社長
中根 弓佳 サイボウズ取締役/執行役員
浜武 恭生 日本バスケットボール協会事務総⾧
東野 智弥 日本バスケットボール協会技術委員長
藤本 光正 宇都宮ブレックス 代表取締役社長
村松 邦子 日本女子プロサッカーリーグ(WE リーグ)理事

・監事

岸 郁子 全日本テコンドー協会専務理事
山本 昌弘 公認会計士

(月刊バスケットボール)



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