月刊バスケットボール5月号

国内

2021.09.24

天皇杯2次ラウンド、長崎ヴェルカが圧勝で3次ラウンド進出を決定

 9月23日まで無観客で開催されていた第97回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会2次ラウンドは、最終日に7回戦の豊田合成スコーピオンズ対長崎ヴェルカ戦が行われ、99-73で長崎ヴェルカが勝利し、本年10月30日(土)から11月2日(火)に開催予定の3次ラウンド(佐賀会場)への進出を決めた。


なお、同日行われる予定だったアルティーリ千葉対ベルテックス静岡の一戦は、20日に行われた6回戦、JR東日本秋田 PECKERS(秋田)対アルティーリ千葉戦終了後に、JR東日本秋田関係者に新型コロナウイルス感染症陽性者が確認されたことを受け、中止となった。この試合の取り扱いについては、主催者と当該2チームによる協議の上、後日発表されることになっている。


豊田合成スコーピオンズと長崎ヴェルカの一戦は、序盤は接戦となり、第2Q残り3分半を切った時点でも30-39と豊田合成が一桁得点差に食らいついていた。しかしここからハーフタイムまでに長崎は8-2のランでリードを15点まで広げ、流れをつかんだ後の後半には最大35点差をつける力強い試合展開を見せた。守っては、マット・ボンズとディクソンJrタリキが4本ずつスティールを記録するなど、厳しいディフェンスで相手に楽なオフェンスをさせず、攻めてもハビエル・カーターのゲームハイとなる22得点を筆頭に、ボンズが17得点、高比良寛治が12得点、ディクソンJrと狩俣昌也が11得点と5人が2ケタに到達したことからもわかるように、ボールがよく回った。カーターはリバウンドも10本でダブルダブルだった。


豊田合成はパワーフォワードのジェイレン・ビルップスが21得点と10リバウンドのダブルダブル、210cmのビッグセンター、ゲッティーズ・チャンセラーが15得点に19リバウンド、タッカー・ヘイモンドも15得点と、外国籍の3人を生かして対抗したが、長崎の厳しいボールプレッシャーの前に思うようなオフェンスを展開できなかった。

 

☆第97回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会2次ラウンド試合結果(9月23日分)


男子7回戦 豊田合成スコーピオンズ73-99長崎ヴェルカ
豊田合成スコーピオンズ 73(20 12 22 19)
長崎ヴェルカ 99(25 22 34 18)

 

☆天皇杯2次ラウンド勝ち上がり表

 


■JBA公式YouTube
https://www.youtube.com/c/JBAstream
■大会公式サイト
https://zennihon2021-22.japanbasketball.jp/

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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