月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.09.10

アルティーリ千葉が2022-23シーズンに向けたロスターを発表

 2022-23シーズンからB2に昇格したアルティーリ千葉(以下A千葉)が、クラブ創設から最速でのB2優勝・B1昇格を期す2シーズン目に臨むロスターを発表した。

 


☆2022-23シーズンのアルティーリ千葉ロスター
■プレーヤー
#0 木田貴明* SF 188cm/87kg
#1 コービー・パラス* SF 198cm/91kg
#6 小林大祐 SF 189cm/90kg
#8 紺野ニズベット 翔 SG/SF 192cm/93kg
#9 藤本巧太 PG 175cm/76kg
#10 岡田優介 SG 185cm/81kg
#11 杉本 慶 PG 183cm/80kg
#13 レオ・ライオンズ PF 206cm/115kg
#15 鶴田美勇士 PF/C 201cm/110kg
#19 大崎裕太* PG/SG 177cm/77kg
#21 ブランドン・アシュリー* PF 206cm/104kg
#24 大塚裕土 SG 188cm/85kg
#30 イバン・ラベネル PF/C 203cm/113kg

*=新加入


■スタッフ
Head Coach アンドレ・レマニス
Associate Coach 河内修斗
Assistant Coach 瀧澤賢志
Performance Director 上松大輔
Athletic Trainer 西廣雄貴
Strength Coach/Athletic Trainer 原 健太朗


昨シーズンB3で37勝7敗(勝率.841)の2位という成績を残し、B2昇格決定戦でトライフープ岡山を100-69で破ったA千葉は、B2に飛び込むこのオフに新たなプレーヤー4人を迎えている。昨シーズンリバウンドの要だったケビン・コッツァーはチームを離れたが、アスレティックでサイズもあるアシュリーの加入は、リバウンド力の維持・向上とともに、攻守で一段とハイレベルな機動力を発揮できる補強。木田、パラス、大崎もペリメーターで柔軟な活躍を期待でき、アウトサイドの脅威が層の厚みを増している。


どのクラブもB1昇格を目指しポテンシャルを高めて臨む今シーズンのB2で、レマニスHCのフローオフェンスの威力が十分に発揮できることは優勝とB1昇格に向けた必須の要素だ。しかし、創設初シーズンをけん引したベテランの大塚、岡田、小林のリーダーシップの下、平均22.3得点でB3の得点ランキング3位に入ったラべネルのアグレッシブなオフェンス、そのラべネルやアウトサイドのシューター陣をおぜん立てするB3アシスト王の杉本(平均6.2本)、成長著しい藤本や紺野といった既存のプレーヤーたちの、レマニスHCのバスケットボールに対する理解度は昨年同時期とは比べ物にならないほど深まっている。昨年11月以降故障離脱となっていたライオンズの復帰も含め、自分たちのやりたいバスケットボールをコート上で表現する準備は順調に進んでいるように思える。


A千葉は2022-23シーズンに突き進む前に、9月11日(日)に滋賀レイクス戦、翌週18日(日)も茨城ロボッツ戦と、B1クラブとのプレシーズンゲームでウォームアップを進める。レギュラーシーズン初戦は、10月1日(土)にマエダアリーナ(新青森県総合運動公園)で行われる青森ワッツとのアウェイゲーム。「偉大なる歴史の始まり」の2ページ目はどんな物語になるのだろうか。


☆次ページ: レマニスHCのコメント

レマニスHCのコメント

 


ゼロからのスタートだった昨シーズンは、自分たちのプレースタイルを確立することだけでも大変なことでした。

 

 しかし、試合を重ねるごとに、チームはよく成長し、最終的には自分たちのプレースタイルを見つけることができたと思います。 今シーズンは、自分たちがどのようなチームになりたいのかを理解した上で、より高いところからスタートできるので、自分達のありたい姿に早く到達できると期待しています。

 

 具体的には、アグレッシブなディフェンスをし、チームの哲学を遂行することを意識して互いに助け合い、常にリングへアタックし、全選手がチームのために貢献するようなプレーをしたいと思います。皆さまには、活発なボールの動きや、素晴らしいチームプレーを楽しんでいただきたいです。

 

 今シーズンの課題にどのようにチャレンジし、どう乗り越えていくのか、楽しみにしています。クラブとして、一体感を持ち続けることが、その課題に打ち勝つカギになるでしょう。

 

 目標は、変わらず “勝つこと” です。しかし、それはBリーグに所属するすべてのチームの目標であり、簡単に達成できるものではありません。だからこそ、私たちがどのようなプレーをして勝利を目指すかというプロセスと、どのような価値観を持つクラブなのかを示すことが、結果と同じくらい重要だと考えています。

 

 具体的な目標数値としては、リーグでEFG%(Effective field goal %)がディフェンスの時ではTOP2で低く、オフェンスの時ではTOP2で高くなれれば良いなと考えています。これは相当野心的な目標ではありますが、もし達成しようとすれば、チームそして個人の行動やプレーが自ずと良い方向へ行き、スコアにも繋がるでしょう。もちろん、スポーツに絶対はありませんが、この2つを達成できれば、私たちの目標に高確率で近づけると思います。

 

 また、“全てのプレーに100%のエネルギーを出し切る”という目標も持っています。ファンや地域、パートナーなど、チームに関わる全ての皆さまに、プレーに懸ける情熱や勝利への強い気持ちを伝え、私たちを誇りに思ってもらえるような試合をしていきたいと思っています。

 

 昨シーズン、ファンの皆さまがクラブを献身的に支え、情熱を注いでくださったこと、一同、大いに感謝しています。とても熱意が高く、驚かされました。皆さまのご声援が試合の結果を左右しますし、私たちの取り組みすべてにおいて、とても大切で不可欠な存在なのです。

 

 新しいシーズンが始まり、また皆さまとお会いできること、そして、B2のステージに挑戦できることをとても楽しみにしています。願わくば、この素晴らしい旅を一緒に楽しみ、一緒に成長し続けたいものです。アルティーリ千葉の素晴らしい歴史を共に創っていきましょう。

 

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(月刊バスケットボール)



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