月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2021.09.06

辻 直人、広島ドラゴンフライズで次なる挑戦に臨む思い

 昨シーズンまで在籍した川崎ブレイブサンダースでのキャリアに別れを告げ、2021-22シーズンは広島ドラゴンフライズの一員として再スタートを切る辻 直人。オフシーズンの衝撃的な移籍が発表された後、辻は、すでに広島での新たな挑戦に向き合っている。

 

アンダーアーマー チャリティーオークションのライブトークショー後の取材で、辻は2021-22シーズンに向けた抱負を語った。ちなみにシューズに関しては、フィット感とグリップ力にこだわりがあると話していた

 

「今までとはバスケットボールをする環境もメンバーももちろん違います。これまでの広島ドラゴンフライズについてはわからないのですが、雰囲気的にはすごくいいです」。9月20日(月)までオンラインで開催されているアンダーアーマー チャリティーオークション開始初日、8月29日に行われたオンラインライブトークショーに参加した後、辻は現在のチーム状況をこう言い表した。

 

 昨シーズンの広島ドラゴンフライズは、9勝46敗の成績で西地区最下位に低迷。岡崎修司GMは辻の入団会見の際に、チームに負け癖がつき一つになりきれないもどかしい状況にあったことを明かし、川崎時代常に高いレベルで競い、その中心としてリーダーシップを発揮した辻の加入に大きな期待を寄せていた。

 

 2021-22シーズンに向けては、辻の他にも同じ川崎から青木保憲、レバンガ北海道から昨シーズンの得点王ニック・メイヨ、京都ハンナリーズから寺嶋 良、琉球ゴールデンキングスから船生誠也、サンロッカーズ渋谷からチャールズ・ジャクソンを獲得するなど、大々的なチーム編成の改革を行っている。ヘッドコーチも、昨シーズン半ばに解任された堀田剛司の後を引き継いだ尺野将太をそれまでのユースチーム担当に戻し、あらたに昨シーズン横浜ビー・コルセアーズを率いたカイル・ミリングHC体制を招聘している。


辻は「皆が切磋琢磨してやれている。ヘッドコーチもメンバーも大きく変わっているので、誰が試合に出るかというところでの競争も激しくなっているのを強く感じます。すごく良い傾向ですね」と明るい声で続けた。「全員がまだそろっていないんですけれど、そろったときにどんなバスケットができるか、楽しみが大きいです」


その「楽しみ」の中でも。個人的には広島という都市をバスケットボールで盛り上げたいという思いが大きいという。野球もサッカーも盛んな都市なので、ここでバスケットが負けないような盛り上がりを県内で見せることを目標として挙げた。「そこから全国に広島のバスケットボールを楽しんでもらえたらいいですね。まずは県内でバスケットボールを知られるように、今シーズンは頑張ろうと思います」

 

 東京2020オリンピックの舞台を目指した日本代表候補に名を連ねた。Bリーグを代表するシューターであり、コートビジョンとトリッキーなパスでも、毎試合エキサイティングな瞬間を生み出す。新たな体制で成績のV字回復を目指すドラゴンフライズにあって、辻の担う責任はこれまで以上に大きなものになるだろう。

 

☆アンダーアーマー チャリティーオークション ライブトークショーは下の画像クリックで閲覧可能

参加: 辻 直人(広島ドラゴンフライズ)、岸本隆一(琉球ゴールデンキングス)、シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)、宇都直輝(富山グラウジーズ)

MC: 今井麻椰

 

☆辻 直人も出品中のアンダーアーマーチャリティーオークションサイト:

https://auction.hattrick.world/top/226

 

取材・文/柴田 健(月バス.com)

(月刊バスケットボール)



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