月刊バスケットボール5月号

男子U18日本代表、FIBA U18アジア選手権2022準決勝進出 - 来年のU19W杯出場権獲得

 テヘラン(イラン)で開催されているFIBA U18アジア選手権2022は8月24日に大会第4日を迎え、準々決勝4試合が行われた。男子U18日本代表はチャイニーズ・タイペイと4強入りをかけて対戦し、76-60で勝利。この結果、今大会準決勝進出を決めると同時に、来年7月にデブレツェン(ハンガリー)で開催されるFIBA U19ワールドカップ2023への出場権を獲得した。

 

来年のFIBA U19ワールドカップ2023への出場権を獲得した男子U18日本代表(写真/©FIBA.U18Asia)


日本は26日(金)に行われる準決勝で、大会第2日に戦って84-63で勝利した相手であるレバノンと、決勝進出をかけて再度対戦する。


チャイニーズ・タイペイ 60(12 17 15 16)
日本 76(17 25 21 13)
日本トップパフォーマー
八重樫 ショーン龍(仙台大学附属明成高等学校3年) 19得点、フィールドゴール成功率63.6%、3P成功率55.9%(9本中5本成功)、2リバウンド
湧川颯斗(福岡大学附属大濠高等学校3年) 14得点、フィールドゴール成功率50.0%、11リバウンド、6アシスト、1スティール、4ブロック
川島悠翔(福岡大学附属大濠高等学校2年) 14得点、9リバウンド、1アシスト、1スティール、2ブロック
小澤飛悠(中部大学第一高等学校3年) 10得点、6リバウンド、1アシスト、1スティール
轟 琉維(福岡第一高等学校3年) 2リバウンド、7アシスト、5スティール


ここまでの3試合で、日本は個人成績が上位にランクされているプレーヤーが複数いる。川島は平均16.3得点が大会全体の8位、10.3リバウンドが3位、1.3ブロックが8位タイ。八重樫は大会全体11位の14.0得点に加えて、フィールドゴール成功率57.7%が2位、3P成功率52.2%が3位だ。


ディフェンス面では、轟の4.3スティールが大会全体2位、湧川は1.3ブロックが川島と並ぶ8位タイというハイレベルな数字になっている。

 


轟 琉維のディフェンス力も光っている(写真/©FIBA.U18Asia)

 

 

☆試合後コメント


アレハンドロ・マルティネスHC

写真/©FIBA.U18Asia

――前日大差のリードを逆転されて敗れた後、今日の試合での注意点は何だったか
昨日の試合で前半何がよくでき、後半何がまずかったのかを考えるようにと話しました。それで自分たちを信じてチームとしてプレーし、ボールをしっかり回そうと。コートに入って、勝てるという自信をきちんと持ってプレーできていたと思います。ディフェンスの出来がよく、準決勝進出と来年のワールドカップ出場を決められてよかったです。


――八重樫の好調さの要因
八重樫は素晴らしい3Pシューターです。しかしチームメイトが良いパスを供給している点もほめなければいけませんね。


八重樫 ショーン龍

(写真/©FIBA.U18Asia)

――好調さの要因
(チームとして)良いスクリーンをかけたり良いパスを出したりという部分がうまくいって、自分のリズムで打つことができたと思います


川島悠翔

(写真/©FIBA.U18Asia)

――U17での大会との感覚的な違い
対戦相手の力はさほど変わりはないですし、むしろU17の方がレベルは高かったと思います。しかし、その中でまだ自分の実力を最大限出せていないのは自分のコンディション管理や、マインドが良くないからだと思います。次の試合では改善してもっと良くなるように努めていきたいです。


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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