月刊バスケットボール5月号

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2022.08.02

町田瑠唯とミスティックス、ライバルとの連戦スプリットでプレーオフモードに突入

 町田瑠唯が所属するワシントン・ミスティックスが、日本時間7月31日(北米時間30日)からプレーオフでのホームコートアドバンテージを激しく競う直接的なライバルであるシアトル・ストームと2日連続で対戦し、1勝1敗のスプリットで乗り切った。この連戦の初戦でミスティックスは敗れたが、同日の日程終了時点で両チームともWNBAプレーオフ進出を決めており、連戦二日目に勝利したミスティックスは再びストームをシーズン通算成績でとらえ同率の19勝12敗(勝率.613)で5位を維持している。


町田はこの連戦の初日が2得点、1リバウンド、3アシスト。3試合ぶりにターンオーバー(2)を記録したが、攻守にアクティブなプレーぶりで、特に14-12の競った展開でコートに入った第1Qにはクォーター終了間際に鋭いドリブルドライブからのリバースレイアップで2得点を奪い、第2Qも開始から約2分間で立て続けに3アシストを記録するなど、28-21と7点差まで広げる良い流れを生み出した。

 


翌日の対戦でもアグレッシブさを表現した町田は、3pショットが3本すべてミスと振るわなかったものの、切れのあるドライブからのレイアップで2得点を記録し、アシストも1本。堅実なつなぎ役としてチームの勝利に貢献している。


町田はここまでにミスティックスが消化した31試合すべてに出場し、平均1.8得点、1.2リバウンド、2.4アシストのアベレージを残している。直近5試合では、4勝1敗と好調なミスティックスにあってバックアップのプレーメイカーとして毎試合10分前後の出場機会を得、アシスト対ターンオーバー比率(A/TO)3.67と非常に堅実な貢献ぶりだ。この数字はリーグ全体のトップ5に肩を並べる数字で、シーズンを通じても2.27という町田のA/TOはリーグ19位。自身の価値を見せられていると言えるだろう。

 


ミスティックスのレギュラーシーズン残り試合はあと5試合。日本時間8月3日(北米時間2日)は、リーグ2位のラスベガス・エイセズ(22勝8敗、勝率.733)と、またその次は首位のシカゴ・スカイ(23勝7敗、勝率.767)との対戦が控えている(その後のシーズンフィナーレはすでに最下位が確定しているインディアナ・フィーバーとのホームゲーム2試合)。プレーオフを前に、町田とミスティックスがどのような結果を残していくか、いよいよ目が離せなくなってきた。

 

(月刊バスケットボール)



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