月刊バスケットボール5月号

八村、渡邊、シェーファー、比江島が東京五輪個人成績上位に名を連ねる

7月30日までの集計で八村は得点部門2位に名を連ねている(写真/©fiba.basketball)

 

 7月30日までに各チームが2試合ずつを終えた東京オリンピックの男子バスケットボールで、八村 塁(ワシントン・ウィザーズ)と渡邊雄太(トロント・ラプターズ)が得点部門上位に顔を出すなど、男子日本代表のメンバーが個人成績ランキングを賑わしている。


八村は初戦の対スペイン代表戦で20得点、2試合目の対スロベニア代表戦で34得点の合計54得点で、平均27.0得点。これは、アルゼンチン代表対スロベニア代表戦でオリンピック歴代2位の48得点を記録したルカ・ドンチッチ(スロベニア代表)の平均36.5得点に次ぐ、今大会における全体2位の好記録だ。2試合目の34得点は、1試合での個人最高得点ランキングでこれもドンチッチに続く今大会2位。また、八村はエフィシェンシーでも9位タイ(18.5)に名を連ねている。

 

 渡邊は初戦で19得点、2試合目が17得点の合計36得点で平均が18.0。これはアルゼンチン代表の大黒柱ルイス・スコラと並ぶ8位タイの成績だ。また、渡邊はスティール(平均2.5本)が5位タイ、リバウンド(平均7.5本)が7位タイ、エフィシェンシー(平均19.0)が7位タイ、ブロックショット(1.0本)が9位タイ。コートのいたるところでハッスルしていることがこれらのランキングからも伝わってくる。

 

数字に表れない部分でのハッスルでも渡邊はチームの力となっている(写真/©fiba.basketball)

 

 日本代表ではこのほか、シェーファー アヴィ幸樹(シーホース三河)と比江島 慎(宇都宮ブレックス)がブロックショット部門で9位タイ(平均1.0本)にランクイン。「オオ! アヴィやるじゃないか!」、「え? スコアラーのヒエジがブロックショットで!?」と、この経過はファンを驚かせ、喜ばせるものかもしれない。これこそ、チーム一丸となって攻守両面で奮闘しようというチームの方向性を示す注目すべき数字。世界の最強プレーヤーが集う大会で、日本のプレーヤーたちの活躍と成長を感じさせるデータだ。

※この記事は7月30日までの集計に基づいています

 

シェーファーはブロック部門でトップ10に名を連ねている(写真/©fiba.basketball)


☆東京オリンピック男子バスケットボール得点トップ10(7月30日までのデータ)

 

1位 ルカ・ドンチッチ(スロベニア) 36.5
2位 八村 塁(日本) 27.0
3位 リッキー・ルビオ(スペイン) 23.0
4位 ジョーダン・ンウォラ(ナイジェリア) 21.5
5位 シモーネ・フォンテッキオ(イタリア) 21.0
6位 パティ・ミルズ(オーストラリア) 20.5
7位 マオド・ロー(ドイツ) 18.5
8位 ルイス・スコラ(アルゼンチン) 18.0
8位 渡邊雄太(日本) 18.0
10位 ニコラス・ラプロビットラ(アルゼンチン) 17.5

 

比江島もブロック部門で9位タイだが、得点部門にも遠慮なく顔を出してほしい(写真/©fiba.basketball)

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



PICK UP