高校生

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2021/07/29

「いままでより これから」 地元開催のインターハイで ひた向きに前を目指す帝京長岡(新潟)

 

古川と島倉、

2年前の冬の悔しさを知る2人が挑む

夏の大舞台

 

 2019年のウインターカップ2回戦、帝京長岡と豊浦(山口)の対戦は屈指の好カードとして、武蔵野の森スポーツアリーナで同時進行で行われていた4面のコートの中でも一際注目を集めていた。試合はその期待に違わぬ接戦に。お互いの堅いディフェンスが機能しロースコアで展開した試合は、54‐53、わずか1点差で豊浦が勝利を収めた。前年のウインターカップで帝京長岡は4位という成績を収めていただけに、選手たちの敗戦に対する落胆ぶりは見る者の心に強く残るものだった。

 

 当時、この試合に1年生ながら大抜てきされていた古川晟、島倉欧佑は3年生となり、今回の地元・新潟でのインターハイを迎えている。

古川にはもう一つ苦い思い出がある。昨年のウインターカップ新潟県予選、その準々決勝で足首を捻挫。その後の準決勝、決勝も試合には出場したものの、痛みのため本来のプレーはできずに終わり、チームも出場権を獲得することはできなかった。

 

 帝京長岡にとって今回のインターハイは、3位に入賞した2017年以来、3大会ぶりの出場となる(大会が中止となった昨年は含まず)。4年前の3位は、同校にとってインターハイ最高の成績。今年、その成績を上回ることはもちろん、“地元の中の地元”長岡市での開催だけに、チームの目標は「全国優勝」と鼻息は荒い。

 2年前のウインターカップの悔しさをコート上で知る2人について、柴田勲コーチは次のように語る。

 

 

 「古川はチームのバランサー。周りの様子を見ながら、自分は後から行くようなところもあり、もっと積極的に行ってほしいと感じる部分もあります。しかし、チームのバランス役としての彼の感性、感覚は評価できます。チームがうまく回っていくために必要不可欠な選手です。

 

 島倉は、ゲームの中で『自分がやってやろう』『このチームを勝たせるんだ』と、そういう強い気持ちを前に出してくれる選手。3Pシュートやドライブもありますが、何よりも彼のそういった気持ちの強さは周りの選手を奮い立たせるものがあります」

 

 今年は、1月の県新人こそ準優勝に終わったものの、その後の北信越新人とインターハイ県予選、そして北信越大会で優勝を飾り、安定した成績を残している帝京長岡。その好調ぶりには、古川と島倉という2人の存在が大きく寄与していることは間違いない。

 

 

 

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 さらに、柴田コーチが大舞台での飛躍を期待する選手がいる。それが本間栞汰だ。

 「チームのために体を張ることをいとわないディフェンシブな選手。彼がディフェンスで自分の良さを出し、さらにオフェンスでもいいプレーが出るとチームがノッてくる。今回のインターハイでは、彼が勝利の立役者、ラッキーボーイになってくれることを期待しています」

 

 本間自身もまた、その期待に応えるべく強い意気込みを見せている。

「僕はチームの中でもディフェンスを得意としているので、ディフェンスでまずチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。そして、相手のスキがあったら、そこを突いて自分から点を取りにいき、チームに貢献できたらいいなと思っています」

 その清々しい心意気は正に、帝京長岡がチームのモットーとしている「溌剌」そのものだ。

 

 そして、ポイントガードとしてチームの先頭を走る箕輪武蔵は、「今(取材時点)はドライブを中心としたプレーをしていますが、仲間を生かすパスや、自分でも3Pシュートをどんどん打って、オフェンス力を強く出していきたい(箕輪)」と実に頼もしい。

205㎝の長身を生かしてゴール下を守るコネ・ボウゴウジィ・デット・ハマードも、試合中はワンプレーごとに仲間への声掛けを忘れない。ときに激しく鼓舞し、ときに優しく励ますその姿は、帝京長岡が目指すバスケットボールそのものに違いない。

 

 

 古川、島倉は2年前の冬の悔しさを決して忘れてはいないだろう。しかし、彼らの口からそうした思いが吐露されることはない。溌剌と練習に励むその姿からは、「決して後ろは振り返らない。今は前を見つめるだけ」、そんな心の声が聞こえてくる。

 ふと、帝京長岡の学校紹介サイトを見て合点がいった。そのトップページには、大きくこんな校訓が記されている。

 

 「いままでより これから」

 

 思い出は大切にしなければならない。しかし、過去に引きずられることなく、前に進むことが大事。生きてゆくということの基本を、彼らは教えてくれている。

 

準決勝 仙台大明成 vs  帝京長岡 

11:10〜 tipoff !!

インターハイ特設サイト

 

https://vayorela.jp/

 

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