月刊バスケットボール5月号

日本代表

2022.07.29

バスケットボール日本代表がAKATSUKI JAPANとして新たなスタート - ジョーダン ブランドがサプライヤーに決定

 公益財団法人日本バスケットボール協会(JBA)が7月28日に日本橋の室町三井ホール&カンファレンスで会見を開き、ニックネームをAkatsuki Japanと改めるとともに、日本代表のサプライヤーとしてジョーダン ブランドを迎え新たなスタートを切ることを発表した。会見には三屋裕子JBA会長に加えて、5人制と3x3の男女日本代表から渡邊雄太、髙田真希、落合知也、永田萌絵が登壇し、メディアとの質疑に対応した。

 


左から落合知也、永田萌絵、三屋裕子JBA会長、髙田真希、渡邊雄太(写真/©JBA)

 

 

 また、来場がかなわなかった八村 塁と町田瑠唯も、ビデオメッセージを寄せていた。

 


町田瑠唯のビデオメッセージも公開された(写真/©JBA)

 


ジョーダンのユニフォームで躍動する八村塁のイメージ


日本代表のニックネーム変更には、従来のAkatsuki Fiveでは近年世界的に普及が進んでいる3x3を含むバスケットボール界の一体性を表現できないという背景があった。FIBAから制裁を受け、国際試合禁止という暗闇のような状況から、朝日の輝きを取り戻すことを願ってつけられたニックネームだが、Akatsuki Japanとすることであらゆるカテゴリーを包含しながら前進する決意が表された。


ジョーダン ブランドに関しては、一国のバスケットボール協会全体の活動をサポートするのは世界初。また代表チームのユニフォームサプライヤーを務めるのはフランス、スロベニア、クロアチアに続く4ヵ国目となる。新ユニフォームはさっそく8月に仙台で行われる5人制男女日本代表の国際強化試合から着用開始となり、ファン向けのTシャツは一足早く7月29日(金)からNIKE.com、ナイキ公式アプリおよび一部のナイキ、ジョーダン取り扱い店舗で発売予定とのことだ。

 


三屋JBA会長は今回の“衣替え”を契機に「日本社会に日の出の勢いをもたらす存在になりたい」と力を込めた。また、実は自身もジョーダンのスニーカーを集めていたほどのファンであり、「ジョーダンファミリーに加えていただくことを光栄に思っております」と笑顔で語っていた。


さっそくジョーダン ブランドの新ユニフォームを着用して登壇した4人のプレーヤーたちも興奮気味。落合は「ジョーダンを普段から合わせることも多いですし、早く代表のユニフォームと合わせてみたいです」と語るとともに、「パリオリンピックで金メダルを目指したい」と決意を新たにしていた。永田も「身が引き締まる思い」と明かし、パリオリンピックについて「頑張って絶対に金メダルを獲得したいと思います」と語った。

 

 高田は昨夏の東京2020オリンピックでフランスと対戦した際、相手のユニフォームの胸元にあるジャンプマンロゴを羨望の眼差しで見ていたと言い、「他国からうらやましがられるんじゃないかと思います」と笑顔。「ジョーダンのようにもう一つ飛躍できるんじゃないか」と早くも刺激を受けている様子だ。ジョーダンのプレーを見ながら育ち、ジョーダンのスニーカーを何十足も持っているという渡邊は、「光栄の一言」と喜びを言い表した一方で、「不甲斐ないプレーはできない」とも話し、来年のFIBAワールドカップ2023を視野に「沖縄自国開催で強くなった自分たちを見てほしい。結果をしっかり残していきたいと思っています」と飛躍を宣言していた。

 

会見映像(JBA公式YouTube)


(月刊バスケットボール)



PICK UP