3×3日本代表

3×3日本代表

2021/07/23

東京2020新競技、3×3日本代表展望&TV放送予定

オリンピック予選で3位に勝ち上がり今大会出場権を獲得した女子日本代表(写真/©fiba.basketball)

 

7.24(土)、オープニングに女子日本代表が登場

 

 今夏の東京オリンピックから、大会に新たに加わる3人制バスケットボール3×3が、7月24日(土)に開幕する。今大会は男女とも8チームずつが出場。総当たりのリーグ戦で6位までに入ったチームが27日(火)、28日(水)に行われるノックアウト方式の決勝トーナメントでメダルを競う。5人制以上に激しいコンタクトとスピーディーな展開が特徴のエキサイティングなゲーム。これまでこの競技に親しみのなかった人々からも注目を集めるのではないだろうか。


 日本は男女代表がともに出場を決めており、24日の午前10時15分からのオープニングゲームに女子代表が登場する。FIBAから大会直前の今日届けられた3×3関連のリリースには、注目プレーヤーとして世界の有力プレーヤーたちの名前が並んでいたが、その中に女子では山本麻衣、馬瓜ステファニー(ともにトヨタ自動車アンテロープス)、男子では富永啓生(ネブラスカ大学)の名も記されていた。

 

 山本と馬瓜に関しては、オーストリアでのオリンピック予選で「誰にも止められない(unstoppable)」プレーヤーだったとの紹介が躍る。富永の記述も期待感に満ちている。中国代表のヤン・ペンとともに、「衝撃的な活躍でいきなり伝説を残すかもしれない(might just have breakouts and emerge as 3x3 instant legends)」とある。

 

 大会全体の展望としては、男子大会は6度のワールドカップで4度優勝しているセルビア代表と、FIBA世界ランキング個人部門の上位でロスターを固めているラトビア代表が軸となりそうだ。一方の女子は、WNBAのスターがそろうアメリカ代表と、FIBA世界ランキングの個人部門トップ5にロスター全員が名を連ね、国別ランキングでも世界1位のフランス代表が最有力候補だろう。

 

日本は女子がメダル有力、男子も可能性あり

 

 日本代表はどうなのか? 特に女子に関しては、メダル獲得の有力候補の一つと言えるだろう。今回のメンバー4人のうち山本、馬瓜、そしてビッグセンターの西岡里紗(三菱電機コアラーズ)は、2019年のFIBA 3x3 U2ワールドカップ2019で金メダルを獲得した実績がある。また、篠崎 澪(富士通レッドウェーブ)のアグレッシブなリムアタックが世界で武器になることは、オリンピック予選で十分示されていた。

 

 また、5月末のオリンピック予選では、フランス代表にこそ敗れたものの、世界のトップ10に入るスペイン代表を含めそれ以外の対戦すべてに勝利して今大会出場権を勝ち取った。三屋裕子JBA会長も「一番メダルに近いのは3×3の女子だと思っています」と期待を寄せていたが、これは希望的観測でも荒唐無稽な見方でもないだろう。

 

 男子日本代表は、FIBAのリリースでも紹介されていた富永の爆発的なロングレンジ・シューティングと、Bリーグの大阪エヴェッサに所属するブラウン アイラのフィジカルなプレーが、どの程度のポジティブをもたらすかが大きなポイント。ただし、彼らの力を最大限に引き出すためには、今年の第6回3×3日本選手権でMVPに輝いた保岡龍斗(秋田ノーザンハピネッツ/SEKAIE)がコートに立つ一秒一秒で脅威となり続けること、大ベテランの落合知也(越谷アルファーズ/TOKYO DIME.EXE)がブラウン同様にフィジカルなプレーでけん引していくことが欠かせない。

 

 アウトドアで行われる3×3では、日本の蒸し暑さが日本代表にとってのホームコートアドバンテージとなる。男女ともチームとして、それを意識したトレーニングも積んできた。無観客開催でホームの大声援こそないが、日本特有の空気と灼熱の太陽が味方。男女そろって眩しい陽光にメダルをかざすシーンが見られる可能性は十分ある。

 

FIBA 3x3 U23 Nations League 2019での富永啓生(写真/©fiba.basketball)

 

日本の3×3レガシーを背負う落合知也

 

 3人制のバスケットボールには、普及・発展してきた経過に男女の違いがある。独立したリーグ興業がいくつも誕生するなど女子よりも先行して普及が進んだ男子の3×3では、アンダーグラウンドの「ストリートボール」という呼び名の方が身近だった10年以上前、あるいはそれ以前までさかのぼる過去の時代から、ゲームの魅力のとりつかれたように熱を注いできた人々が多くいる(プレーヤーの中心が男子であってもかかわった人々は性別に限られない)。今大会は、そのすべての人々の夢を乗せた大会だ。

 

 競技の発展の土台を作ってきた世代の一人でもある落合は、代表メンバー発表時のズーム会見で、長年戦い、張り合い、苦楽を共にした人々への思いについて、「内定が決まって『本当に涙が出るほどうれしい』と、自分と同じくらい喜んでくれる仲間が僕にはいます」と語り、「そういった仲間たちの思いを背負うのは当たり前」と続け、目標は金メダルだと明言した。「結果を出すことで3×3の業界が発展していくと思っています。僕はそこに責任と使命感を感じています」

 

 全日程68試合。オープンエアの青海アーバンスポーツパークを舞台に、暑い暑い、そして熱い夏が始まる。すべてのアスリートの健康と安全な日本滞在、そして輝かしい活躍を心から願うばかりだ。

 

落合は高い目標とその達成に向けた意欲を胸に、いよいよ本番に臨む(写真/©JBA)

 

※次ページ: 大会概要、日本代表試合日程とTV放送予定

  • ロックアイスx千葉ジェッツ「千葉から世界へ」
  • zamstインタビュー「戦い続けるために目標に向かって」
  • 大神雄子「気持ちを届ける、想いを託す」
  • ウインターカップ2021
  • 全中2021
  • インターハイ2021
  • 月バスカップ2021-u15
  • 自費出版のご案内