男子日本代表

男子日本代表

2022/07/18

男子日本代表、イランに敗れグループ1位通過ならず - FIBAアジアカップ2022

 バスケットボールの男子日本代表が出場しているFIBAアジアカップ2022は7月17日にグループラウンド最終日を迎え、ここまで2勝の日本が、同じく2勝のイランとグループC1位通過をかけて対戦した。日本は序盤、前戦に続く好調なシューティングでイランに対抗したが、218cmのビッグセンター、ハメッド・ハッダディーを絡めたコンビネーションで攻めてくるイランのオフェンスを止められず徐々に劣勢となり、第4Qの追い上げも及ばず76-88で敗れた。この結果グループCの2位となった日本は、19日(水)に行われる準々決勝進出決定戦でフィリピンと対戦することとなった。

 

17得点、10リバウンドのダブルダブルを記録した渡邊雄太(写真/©FIBA.AsiaCup2022)


☆FIBAアジアカップ2022大会第6日、日本試合結果
イラン 88(27 21 20 20)
日本  76(24 10 12 30)
日本トップパフォーマー
渡邊雄太 17得点、10リバウンド、1アシスト、1ブロック
井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷) 12得点、フィールドゴール成功率100%(4本すべて3Pショット)、4リバウンド
テーブス海(滋賀レイクス) 8得点、フィールドゴール成功率66.7%、8アシスト、2スティール

 


 第1Qのスタートから、ハッダディーのスクリーンを使ったべーナム・ヤクチャリに3Pショットを決められ先制を許した日本は、西田優大(シーホース三河)、富樫勇樹(千葉ジェッツ)、渡邊雄太、須田侑太郎(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)らの3Pショットで応戦し、残り4分1秒の時点では18-17とリードしていた。しかしその後イランに10連続得点を許し18-27と劣勢に。井上宗一郎(サンロッカーズ渋谷)の3Pショットと河村勇揮(横浜ビー・コルセアーズ)のフリースローでこのクォーターは24-27と粘ったが、第2Qは8本放った3Pショットすべてがミスに終わるなど得点を伸ばすことができず、前半で34-48と14点のビハインドを背負う展開となった。


 前半は微妙なファウルコールがイラン側に優位な判定になったり、ディフェンスでリバウンドをつかんだ後にスリップしてターンオーバーになってしまうなど不運な場面も。追い上げの機会はあったが、日本は良い波に乗り切ることができなかった。


 ただ、第3Qまでで17得点と10リバウンドのダブルダブルを記録してチームを支えていた渡邊をベンチに下げ、若手中心の布陣で戦った第4Qに、30-20とイランを上回って試合を終えられたのは好材料だ。非常にアグレッシブなフルコートプレスがイランのミスを誘発させ、攻めてはテーブス海のスマートなプレーメイクや井上の3Pショットなどが次につながる勢いをもたらした。

 

敗れたとはいえ、テーブス海らが終盤に見せた果敢なプレーぶりは今後につながる好材料だ(写真/©FIBA.AsiaCup2022)


 FIBA世界ランキング23位のイランは、ハッダディーという確立されたビッグマンの存在を生かし、アグレッシブな日本のディフェンスの裏を欠くバックカットから得点を重ね、コンテストされた距離のあるショットも決めてきた。しぶとい試合巧者の戦い方には、日本に比べて一日の長があったことを認めざるを得ない。渡邊は3Pショットが7本中1本の成功にとどまったが、アテンプトの場面はスピードで対抗できないハッダディーがマッチアップした際に、あえてペリメーターでワイドオープンにして打たせるディフェンスに迷いが生じたようなケースが多かった。それも含め、戦い方が確立されているイランに対し、自らの戦い方をまだまたま確立していく過程にある日本の現状を反映するような結果と言えそうだ。


 準々決勝進出決定戦で対戦するフィリピンには、サーディ・ラべナ(三遠ネオフェニックス)、キーファー・ラべナ(滋賀レイクス)、ボビー・レイ・ジュニア・パークス(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)とBリーグでもおなじみのプレーヤーが登録されており、平均身長192cmは日本(191cm)とほぼ同じだ。この試合に勝利した場合、日本は準々決勝で世界ランク3位のオーストラリアと戦うことになる。

 

イランに敗れた日本は次戦でフィリピンと対戦する(写真/©FIBA.AsiaCup2022)

 

 

イラン対日本ハイライト(FIBA公式YouTubeチャンネル)

 

☆トム・ホーバスHCの試合後コメント

試合後会見でのトム・ホーバスHC(画像をクリックすると会見映像が見られます。以下のコメントは映像の14分35秒過ぎあたりからの内容です。 写真/©FIBA.AsiaCup2022)

――第1Qだけでヤクチャリに12得点を許し、以降全体としてイランを止められなかった要因
 はじめは彼(ヤクチャリ)に西田をつけていました。彼は大きくフィジカルでしつこいので、非常に良く相手についていくんです。
 彼が最初の2分半で2つ目のファウルを犯したので、代わって富永啓生(ネブラスカ大学)を投入しましたが、ややサイズが小柄でバックドア・プレーで何度かやられました。そこで今度は須田に交代しました。彼はボールハンドラーに対するディフェンスがうまいのですが、やはり少し小柄ですね。
We had Nishida on him (Yakhchali) initially and Nishida is a good defender. He’s big. He’s physical and he’s sticky. So, he can stick on players very well. He got two fouls, in the…, I think, in the first two and a half minutes. So, when we took him out, Tominaga was a little undersized. He got beaten on a couple back door plays and I put Suda who is a very good defender, on ball defender. He’s just a little undersized as well.


 非常に難しかったです。8番(ヤクチャリ)が素晴らしいプレーヤーなのはわかっていましたが、乗せてしまったら止められませんでした。もちろんあらゆることをやってみました。スウィッチング・ディフェンスもトラップも、ドロップ・ディフェンスも…。いくつも試して、ゾーンも試みましたがリバウンドすることができず違うことをぶつけましたが今日はうまくいきませんでした。
And it was hard to…, we knew eight (YakhChali) was a great player and once he got rolling, it was hard to stop him. Yeah, we tried everything. We tried switching, we tried some traps, we tried some drop defenses. We tried a lot of different…, we tried zone, couldn’t rebound out of it. We were trying a several different things. They just didn’t work today.


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

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