月刊バスケットボール8月号

Wリーグ

2019.07.16

Wリーグ「サマーキャンプ2019 in 大村」キャンプから見えた移籍、新人選手の影響力

 7月13〜15日の3日間にわたって行われたWリーグ「サマーキャンプ in 大村」。全12チームが長崎に集まり、それぞれのチームが来るシーズンに向けて強化を図る貴重な場となった。このオフ、選手の入れ替わりが多くあったWリーグ。今回のキャンプではそうした移籍選手、新人選手の影響力が見えてきた。(続きを読む

 7月13〜15日の3日間にわたって行われたWリーグ「サマーキャンプ in 大村」。全12チームが長崎に集まり、それぞれのチームが来るシーズンに向けて強化を図る貴重な場となった。このオフ、選手の入れ替わりが多くあったWリーグ。今回のキャンプではそうした移籍選手、新人選手の影響力が見えてきた。

 

 JX-ENEOSは、注目の新人#2奥山理々嘉(八雲学園高)はU19日本代表の活動と重なり不参加だったが、早稲田大から入った新人#27高田静が今後に期待を感じさせるプレーを見せた。同じく早稲田大から富士通に入団した#14田中真美子も存在感を見せ、東京羽田#5アイメレク・モニィーク(愛知学泉大)、アイシンAWの#19梅木千夏(聖カタリナ学園高)、シャンソンの#7ディヤイ・ファトー(滋賀文教短大)らのルーキーはローテーション入りをアピールするパフォーマンスを見せた。シャンソンから新潟に移籍した#23ロー・ヤシンはすでに主軸としての活躍を見せた。

 

 昨シーズン5位と健闘したトヨタ紡織は、主力選手が引退するなど、選手が多く入れ替わったチームの一つ。中川文一HCは「また一から作り直すのかと残念に思っていましたが、これまで積み重ねてきたことに加えて、新加入の選手たちも思いのほかフィットし、まずまずの状況」と語り、シャンソ化粧品から移籍した#15加藤をスタートで起用するなど、新しいチーム作りに余念はない。

 

 一方、昨シーズン準優勝の三菱電機は入れ替わりが少ないチーム。それだけに磨き上げたチームワークを武器に、#8川井、#45渡邉を中心に「今年は優勝しかない」(渡邉)と語る。

 

 女子日本代表組も活動中で、各チームのキャプテンやエースが不在なことも多いサマーキャンプだが、それだけにルーキーやベンチメンバーたちの底上げ、アピールの場にもなっている。各チームがここで得た課題をいかにクリアし、シーズンに臨んでくるか。Wリーグの開幕が今から待ちきれない。

 

桜花学園高出身

聖カタリナ学園高出身

<サマーキャンプ結果>
●1日目●
富士通 78-62 JX-ENEOS
三菱電機 59-90 トヨタ自動車
山梨QB 76-91 東京羽田

トヨタ紡織 73-55 日立ハイテク
新潟 62-75 デンソー
アイシンAW 65-70 シャンソン化粧品

●2日目●
新潟 64-71 三菱電機
アイシンAW 82-56 山梨QB

日立ハイテク 70-71 デンソー
シャンソン化粧品 77-65 東京羽田
JX-ENEOS 83-66 トヨタ紡織

山梨QB 80-78 新潟
トヨタ自動車 96-60 アイシンAW
三菱電機 75-76 富士通

●3日目●

日立ハイテク 76-83 トヨタ自動車

デンソー 54-83 富士通

シャンソン化粧品 76-65 新潟

東京羽田 76-89 三菱電機

トヨタ紡織 66-50 山梨QB

JX-ENEOS 91-71 アイシンAW

 

(月刊バスケットボール)



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