月刊バスケットボール5月号

八村塁、馬場雄大、7.16(金)に日本代表合流初戦

 八村 塁と馬場雄大。海外で活躍する男子バスケットボール界の2人のホープが、ついに待望の日本代表活動合流初戦を迎える。二人が日本代表のユニフォームを着て登場する最初の機会は、7月16日(金)にサイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で開催される『日本生命カップ 2021(埼玉大会)』となる見込み。対戦相手は、去る7月9日に男子日本代表が沖縄アリーナで黒星を喫したベルギー代表だ。また、2日後の18日(日)には、『SoftBank カップ 2021(埼玉大会)』でNBAプレーヤーが複数登録されるフランス代表との対戦も控えている。

 

 八村は身長203cmのフォワードで、渡邊雄太(トロント・ラプターズ)とともに、世界の最高峰NBAで活躍する日本人プレーヤーの一人。2020-21シーズンには、所属のワシントン・ウィザーズでレギュラーシーズンの公式戦57試合に出場し、平均13.8得点、5.5リバウンドという好成績を残した。ポストシーズンには日本人として史上初めてプレーオフにも出場。ミドルレンジ・シューティングやフィジカルなプレーに磨きがかかり、今やリーグの若手の中でも注目株の一人。チーム内でも、主力の一人として確固たる地位を確立させた。

 

八村 塁/ワシントン・ウィザーズ(写真/©JBA)

 

 馬場は2020-21シーズンを、オーストラリアのプロリーグNBLのメルボルン・ユナイテッドの一員として過ごした。本人にとってはもちろん海外挑戦という意味合いだっただろうが、開幕当初から頭角を現し、チームのNBL制覇に大きく貢献した過程を振り返れば、実質的には「助っ人」といってもよかったほど価値ある活躍ぶりだった。レギュラーシーズンは30試合の出場で平均8.0得点、2.3リバウンド、1.2アシストの数字。地元ファンの支持も得、数字以上にチームの力となっていた。


馬場雄大/メルボルン・ユナイテッド(写真/©JBA)

 

 男子日本代表は、7月7日から11日にかけて沖縄で行われたウォームアップシリーズを前に、渡邊が一足早く合流済み。その期間に行われた3試合は、ハンガリー代表に対して勝利を収めたあとベルギー代表、フィンランド代表に相次いで黒星を喫している。


いよいよ海外組のプロフェッショナル3人がそろう男子日本代表。「世界を驚かせる」戦いを見せることができるか、埼玉でのウォームアップシリーズは目が離せない2試合になりそうだ。



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