2021/07/08
バスケ男子日本代表、格上ハンガリーに快勝
☆試合後のコメント
フリオ・ラマスHC
――試合を振り返って
素晴らしい内容だったと思います。ディフェンスで、相手のPPP(Points Per Possession=一度の攻撃当たりの得点効率)を0.86に抑えられました。またディフェンシブ・リバウンドを8割以上獲れたことを評価したいと思います。
オフェンスでは波があり、不安定な局面もありましたが、PPPが1.03というのは素晴らしい数字だと思うし、不安定だった時間帯以外では合わせもショットも高い精度でできていました。
PPPは攻守の精度を表す指標として重要視しています。ほかのスタッツをまだ詳しく分析できていませんが、アシストの成功率も高かったし、ターンオーバー数も許容範囲で、良い内容でした。ハンガリーはサイズもありフィジカルも強い相手で、この段階で対戦できた意味は大きいと思っています。
――渡邊雄太合流の効果
ユウタは言うまでもなく世界基準。あらゆる点で助けになってくれています。シーズンを通じて最高峰で戦ってきたので、今日のような相手にも慣れています。戦術的にもフィジカルの強さも、テクニックもそろっているからこそ、そのレベルでやってこられたわけで、日本代表には欠くことのできない存在です。
渡邊雄太
――今日の試合を振り返って
チームとしてディフェンスの足が良く動いていて、それがオフェンスでも良いリズムを生み出していました。フィジカルにディフェンスして足を動かしていけば、どんどん良いチームになっていけるんじゃないかと思います。今日は僕も合流して最初の試合でしたけど、良い試合でした。
――今後約2週間のチューンナップにおける重要ポイント
個人的には20分ちょっと出て、ちょっと疲れもありました。本番では30分くらいは出ていくことを想定しているので、もっと体力的には上を目指していかなければいけないと感じました。
チームとしては、ディフェンスは良かったんですがオフェンスでちょっと手詰まりになって単発的なシュートを打ってしまった時間帯が結構ありました。そこはチームとしての改善点と思います。
――NBAのオフシーズンに大きな大会でプレーすることについて
僕としてはありがたく思っています。オフシーズンでも休んでいる暇は、やっぱり、NBAで生き残っていこうと思ったらありません。オフシーズンに大きな大会があって自分のプレーを磨けるのはすごく良い機会なので、有効的に使っていきたいですね。
金丸晃輔
――今日の試合を振り返って
今日は出足から良いスタートが切れて、ディフェンスをハードにできる時間帯が1試合を通して長くありました。相手を60点以下に抑えて、僕たちはシンプルにピック&ロールから始まってキックアウトだったり、ダイブしたインサイドの選手に合わせたり、シンプルにプレーできたと思います。
――今後本番までのチューンナップにおける重要なポイント
個人的なことになるとやっぱり、最初に来るのはディフェンス。ディフェンスをやらないとプレータイムをもらえないと思うので、まずそこが第一に考えているところです。その次に、オフェンスに関しては3Pショットを積極的に狙っていくことと、世界相手だと2m以上の選手が僕につく可能性が高いので、そういった選手がシュートとチェックに来たときに、いつもどおり自分のシュートを打てるようにしないといけません。そういったところが課題になってくると思います。
チームとしてはディフェンスとリバウンド、そこだけをしっかり徹底しないと始まらないと思うので、この2点をしっかりやっていきたい。
――渡邊雄太合流の効果
ペイントタッチする回数が増えました。ドライブからフィニッシュまで高さがあり、ドライブからダンクもあるしコンタクトにも負けない。そういうプレーをすることで相手のディフェンスが収縮するので、そこからキックアウトでシューターが生きてきたりすると思います。今日やっていて、その辺すごく助かるな、僕がノーマークで打てる回数が増えるな、と感じました。
☆大会特設サイト
https://akatsukifive-men-2021-okinawa.japanbasketball.jp/
アイキャッチ画像/©JBA
取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)