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2021/07/20

日本と渡邊雄太を全力応援 - カナダ代表ナースHC

自国のビクトリア開催だったオリンピック最終予選で東京行きの切符を争ったカナダ代表は、準決勝敗退という結果となった(写真/©fiba.basketball)

 

男子カナダ代表、東京2020行き逃す

 

 この夏、NBAプレーヤー8人を含む強力なロスターを組んだカナダ代表は、東京オリンピックに向けた最終予選ビクトリア大会において、出場権獲得最有力候補だった。指揮を執るのは、2019年にトロント・ラプターズを史上初のアメリカ国外チャンピオンに導いたニック・ナース氏。満を持して迎えた自国での大きな機会だった。

 

 カナダ代表は、グループラウンドでギリシャ代表と中国代表を連破して1位で決勝トーナメントに進んだ。7月3日に行われた準決勝の相手はチェコ代表。現役NBAプレーヤーはトーマス・サトランスキー(シカゴ・ブルズ)がいる。また、過去にワシントン・ウィザーズほかで3シーズンNBAを経験したヤン・ヴェセリーをはじめ、有能なタレントをそろえたチームだ。グループラウンドではとトルコに敗れたもののウルグアイに勝利し、2位でこの準決勝の機会を獲得していた。


 戦前の予想では、やはりカナダ代表優位との見方が強かった。しかし、チェコ代表の粘り強くフィジカルなプレーにカナダは苦戦。第4Q終盤にアンドリュー・ウィギンズのクラッチプレーで同点に追いつき延長に持ち込んだ後、最後の5分間に一時リードを奪ったものの、101-103で勝利を逃してしまう。ビクトリアでのオリンピック最終予選は、この試合に勝ったチェコ代表が最終的に東京行きを決め、幕を閉じた。

 

渡邊の成長を後押ししたナースHCとラプターズ

 

 NBAの2020-21シーズンは、日本代表の渡邊雄太が開幕前のキャンプからラプターズに加わったことがきっかけで、月バスドットコムもチームのズーム会見に参加し、コーチやプレーヤーに質問する機会をもらえるようになっていた。東京から参加するズーム会見は、試合の日には早朝の試合前会見、そして日が十分高く上った頃に行われた試合後会見の2度。また、ラプターズがチーム練習後に会見を開く場合には、未明にその機会がやってきた。

 

 ナースHCをはじめ、ゲイリー・トレントJrやディアンドレ・ベンブリーら会話の機会が得られたプレーヤー、またチーム広報スタッフも含め、日本からの新参記者を受け入れ、たびたび聞き取りづらいときもあっただろう英語の問いかけを飲み込んで非常に親切な対応をしてもらったことには感謝しかない。それは本当にありがたいことだ。


 渡邊が本契約を獲得した直後の4月下旬には、ラプターズは練習にかこつけて「渡邊本契約獲得会見」も開いてくれた。その日、渡邊自身に先立って姿を見せたナースHCに「これであなたは日本のバスケットボール界と切っても切れない縁になりましたね」と伝えると、ナースHCは笑顔で「よおし、この夏は東京に行きますから、一緒にコーヒーを飲んで話しましょう。ただしコーヒー代は持ってくださいよ!」と冗談めかして話していた。もちろん東京オリンピック出場権を獲得してみせる、という決意を含んだやり取りだ。

 

 ナースHCが、シーズンを通じて渡邊の成長を大きく助けたことに、疑いの余地はない。キャンプに受け入れ、才能を見抜き、試練を与え、また機会を与えた。それに応えた渡邊はラプターズとの本契約を手みやげに帰国し、現在日本代表のキャプテンとして活躍している。

 

 渡邊はエキジビション5試合に出場して、平均18.2得点、FG成功率50.5%、3P成功率36.4%、フリースロー成功率88.5%、5.8リバウンド、2.6アシスト、1.6スティール、0.6ブロックというスタッツを残している。最大のチャレンジだったフランス代表との試合でも、日本代表が絶対に欠くことができない自信の根拠となるような活躍をした。序盤の3Pショットに始まり多彩なアタックで18得点、終盤にはクラッチフリースローも決めた(フリースローは5/5)。得点以外でも9リバウンド、2アシストに2スティールを記録している。

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