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2022/07/01

バスケットボールU16女子日本代表大健闘の銀メダル獲得 - FIBA U16女子アジア選手権2022決勝1点差の惜敗

 FIBA U16女子アジア選手権大会2022ディビジョンAは、6月30日に行われた日本とオーストラリアの決勝戦で全日程を終えた。金メダルを目指した日本は、第4Q残り3分を切って52-57と5点差を追う状況から、田中こころ(桜花学園高校2年)の2連続3Pショットで58-57とリードを奪いながら、残り13秒に逆転のフリースロー2本を決められ58-59で逆転負けを喫し、銀メダルフィニッシュとなった。

 

 個々のプレーヤーでは、黒川心音(桜花学園高校2年)は平均8.2アシストで今大会のアシスト王に輝いた。また、上野心音(聖和学園高校3年)もフリースロー成功率80.0%が大会1位になるなど、複数のメンバーが主要スタッツ項目で上位に名を連ねている。

 

堂々の銀メダル、世界に誇れる戦いぶりを見せたU16女子日本代表(写真/©FIBA.U16Asia)


☆FIBA U16女子アジア選手権2022決勝戦試合結果

オーストラリア 59(17 12 13 17)
日本      58(14 12 18 14)
日本トップパフォーマー
田中こころ(桜花学園高校2年) 17得点、3P成功率42.9%(7本中3本成功)、3リバウンド、3アシスト、2スティール
深津唯生(桜花学園高校1年) 5得点、7リバウンド、1アシスト
黒川心音(桜花学園高校2年) 2得点、5リバウンド、4アシスト、1スティール
福王伶奈(桜花学園高校2年) 8得点、6リバウンド、1アシスト、1スティール、1ブロック、エフィシエンシー+11


 結末は、出場していたプレーヤーとチーム関係者はもちろん、日本からライブ配信を通じて声援を送っていたファンにも非常に悔しい結果だったに違いない。しかし大会期間中に、ほかのどのチームよりも徹底した厳しいディフェンスとボールへの執着心を表現し、自分たちにないサイズとフィジカリティーへの対応力を格段に高めた今回のU16女子日本代表チームは、今後に向けた無限の伸びしろを感じさせた。


 あと13秒しのげば金メダル。オーストラリアは、グループラウンドで対戦したときには一度は25点差をつけられる一方的な展開となり、一度もリードを奪うことなく最終的に65-73で敗れた相手だった。しかし決勝戦では最大でも5点のビアインド。お互いにリードした時間の長さは、オーストラリアの19分9秒に対し日本も15分18秒に及んだ。


 最終局面まで、日本の勝ちパターンのような印象はあった。田中の3Pショットがほしい時に飛び出し、続くインバウンドプレーを含めオーストラリアに2度ターンオーバーを犯させた。勝負を分けた残り約1分の時間帯に、オーストラリアは執拗にペイントアタックとゴール付近からのレイアップでの得点を狙い、リバウンドやルーズボールのこぼれ球にも食らいついて日本にボールを渡さなかったが、日本も忍耐強くボールを持ったプレーヤーの前に立ちはだかり、オーストラリアと同じようにリバウンドに飛びついた。


 ファウルで2度、ジャンプボールシチュエーションで1度、アウトオブバウンズで1度の計4度、オーストラリアのボールでのスローインが続いた。最後の最後に、疲れていただろうオーストラリアのメンバーが自分たちの強みを出し切ろうとした中で、その頑張りに運が味方したような幕切れだった。


 日本とオーストラリアは2017年の前回大会でも決勝戦で対戦し、1点差で日本が敗れていた。また、今大会で点差が一桁に収まったのは、この両チームの対戦2試合だけで、他はすべて2桁の点差がついている。戦い方が全く異なる日本とオーストラリアだが、A代表までも含めアジア・オセアニアゾーンの女子バスケットボール界において近年けん引役として切磋琢磨してきた成果が感じられる、両チームの大激戦だった。


 この結果、U16女子日本代表は、7月9日(土)からデブレツェン(ハンガリー)で開催されるFIBA U16女子ワールドカップ2022で、メキシコ、ハンガリー、ベルギーと同じグループAに入ることとなった。

 

☆大会最終順位

表彰式ではメダルを獲得した3チームが集まって記念撮影を行った(写真/©FIBA.U16Asia)

1位 オーストラリア
2位 日本
3位 韓国
4位 ニュージーランド
5位 インド


☆個人成績上位者(主要スタッツの大会全体の5位以上)

黒川心音は大会のアシスト王に輝いた(写真/©FIBA.U16Asia)


田中こころ(桜花学園高校2年) 平均13.0得点(大会4位)
上野心音(聖和学園高校3年) 3P成功率42.9%(大会4位)、フリースロー成功率80.0%(大会1位)
深津唯生(桜花学園高校1年) 平均10.5リバウンド(大会2位)、フィールドゴール成功率49.1%(大会4位)
福王伶奈(桜花学園高校2年) 平均ブロック数1.3(大会4位)
黒川心音(桜花学園高校2年) 平均8.2アシスト(大会1位)
八木悠香(京都精華学園高校2年) フィールドゴール成功率47.1%(大会5位)
三次真歩(広島県立広島皆実高校3年) 平均スティール数2.8(大会4位)

 

フリースロー成功率大会1位、3P成功率4位とシュート力が光った上野心音(写真/©FIBA.U16Asia)


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