アンダーカテゴリー

アンダーカテゴリー

2022/06/29

U16女子日本代表、6.29にニュージーランドとFIBA U16女子アジア選手権2022準決勝

 FIBA U16女子アジア選手権2022ディビジョンAは、いよいよ6月29日に決勝トーナメント初日を迎える。グループラウンドを2位で終えた日本は、大会第4日目に対戦し87-49の38点差で下した相手ニュージーランドと、一日のブレイクを経て再戦ということになった。

 

写真/©FIBA.U16Asia


 グループラウンドで快勝を収めたからといって、高さとフィジカリティーで上回るニュージーランドを軽んじることは決してできない。


 グループラウンドでのニュージーランドとの一戦では、平均身長で4cm大きな相手に対してリバウンドで49-38と優位に立つことができていた。特に接戦を抜け出した第2Qは、19-10と倍近い差をつけた。この一戦を終えた後、薮内夏美HCにその要因を尋ねると、「特にリバウンドに対しての指示はしていません。しかし準備していたオフェンスシステムが機能したことが、結果としてオフェンスリバンドの数に現れたのではないでしょうか」との回答を返してくれた。オフェンスリバウンドは試合を通じて25-9と圧倒。「前日のオーストラリア戦で体感した高さ、強さへの慣れも要因だと考えています」とのことで、わずか1-2試合の体験に、劇的な改善をもたらす効果があったことが感じられる。


 また、この試合では激しいディフェンスからの素速い展開の中で3Pショットも27本放ち、33.3%の確率で決めていた(9本成功)。高得点になったのはそれが大きな要因だったが、薮内HCはこのチームに、良い状況と感じるなら伸び伸びねらっていく考えを持っているようだ。「(3P成功率40%以上は)あくまでもA代表の数字ですので、最終的には目指して行くことになるでしょう」とはいうものの、「育成年代の選手の本来持っている“らしさ”を数字によって狭めてしまう部分があると考え、シュートの数字に関しては特に意識しないようにしています」とのことで、この試合でも本数の是非を気に留めることはなかったそうだ。伸び伸びと狙っていく雰囲気があり、かつディフェンスが好転してチャンスが多くできたことで好結果につながった形だ。


「シュート本数に問題があると判断した場合はベンチからの指示で、プレーでコントロールすることもできます。大切にしているのは数字に現れない部分にもしっかり評価をして声をかけるようにしていることです。今日、スリーが欲しい局面ではベンチから指示しようとしたら、コートの選手が同じ指示をしていたのをみてとてもうれしかったです」

 

 自主性も引き出されている今大会において、チームの総得点90.5は今大会トップであり、かつ平均失点53.0も今大会で最も少ない。個々のプレーヤーはそれぞれが活躍する場面があったが、プレーメイカーの黒川心音(桜花学園高校2年)が平均8.5アシストを記録して良くチームをまとめている中、平均12.5得点と10.5リバウンドとダブルダブルのアベレージを残している深津唯生(桜花学園高校1年)をはじめ4人が平均で2桁得点に到達。特定の得点源に頼るチームになっておらず、全員がよく走り、厳しいディフェンスを40分間継続することで勝利を手にしてきている。

 

身長190cmのリリー・タウレレイにプレッシャーをかける黒川心音は身長164cm。26cm小さいことはアドバンテージだ(写真/©FIBA.U16Asia)

 

 下記にまとめた両チームのスタッツで最も重要な比較のポイントはターンオーバー数だろう。日本はこの項目で相手を圧倒しているが、ニュージーランドは相手よりも自チームの方がターンオーバーが多くなっている。小柄な日本はどのチームと対戦しても、この項目の差で身長差を克服しており、A代表が掲げる「世界一のアジリティーで高さを凌駕する」というコンセプトにも通じる威力を感じさせている。準決勝でもこの項目で同じような傾向を生み出すことが、無事決勝進出を果たすためのカギだろう。


☆日本とニュージーランドの今大会における比較
日本

基本情報: FIBAガールズランキング7位 平均身長175cm(ガード5人=168.2cm、フロントライン6人=180.2cm)
グループラウンド: 3勝1敗(2位)、平均得失点=90.5-53.0(+36.5)
シューティング: フィールドゴール成功率=42.4%/3P成功率=28.8%/フリースロー成功率=65.6%

その他スタッツ:平均リバウンド数=48.5、平均アシスト数=27.0、平均ターンオーバー数=自チーム16.8/相手チーム38.3

 

ニュージーランド

基本情報: FIBAガールズランキング21位 平均身長179cm(ガード6人=174.7cm、フロントライン6人=184.2cm)

グループラウンド成績 2勝2敗(3位)、平均得失点=70.0-68.0(+2.0)

シューティング: フィールドゴール成功率=39.7%/3P成功率=26.7%/フリースロー成功率=51.8%

その他スタッツ: 平均リバウンド数=50.5、平均アシスト数=21.8、平均ターンオーバー数=自チーム26.5/相手チーム21.0

 

(月刊バスケットボール)

  • ザムスト×正智深谷
  • インターハイ2022
  • 関東大会2022
  • 月バスカップ2022-U15
  • 自費出版のご案内