月刊バスケットボール5月号

山田英真(桜花学園高校2年)、FIBA U16女子アジア選手権2022、オーストラリア戦健闘後のコメント - 「後半から自分たちの勢いが出てきたので、この調子でいけばオーストラリアに勝てると思います」

 FIBA U16女子アジア選手権2022の大会第3日の6月26日に、強豪オーストラリアと対戦したU16女子日本代表。この試合は最終的に65-73で敗れたものの、世界でもトップクラスのサイズに圧倒された序盤を除いて、日本は躍動感のあるディフェンスで相手のミスを誘い主導権を握って競った展開に持ち込んでいた。


この試合でフィールドゴール6本中3本を決めて6得点を記録し、大型チーム相手には欠かすことができないリバウンドでチームハイに並ぶ9本をつかんだ山田英真(桜花学園高校2年)から、その試合後のコメントが届いた。ワールドクラスの相手に対する感触をつかみ、自信を深めたことがうかがえる頼もしい言葉も聞かせてくれている。

 


山田英真/PF/178cm/73kg/桜花学園高校2年(写真/©FIBA.U16Asia)


――大きな相手に対して得点でもリバウンドでも頑張っていました。自信になったのではないかと思いますが、今日のプレーをどのように評価していますか?


相手は背が高いからそう簡単にリバウンドが獲れるわけではなかったので、今日の試合はしっかりディフェンスでボックスアウトをして、オフェンスも相手に負けずにリバウンドに飛びつくことが大事だと思っていました。それができて良かったです。

 

――もう一度やったら勝てる。そんな感触はありましたか?


後半から自分たちの勢いが出てきたので、この調子でいけばオーストラリアに勝てると思います。


――最後に勝ちきれなかったのはなぜだと思いますか?


初めてやる相手だったから、最初の方で相手の勢いに対してちょっと圧倒されていたと思います。今日やってみて相手の感覚もわかってきたので、(次に対戦するときは)たぶんもっと自信を持ってやれると思います。


――明日も大きな相手ですが、何かご自分で意識して臨むようなポイントがあれば教えてください。


ニュージーランドもオーストラリアと同じように身長が高いし、パワーも同じくらいあると思います。今日の試合である程度の感覚がわかってきているので、しっかりボックスアウトをするのと、ディフェンスでしっかり前からあたるのと、大きな相手に対しても負けずにオフェンスでどんどんアタックしてファウルをもらっていけるように頑張りたいと思います。

 

 

<筆者追記>
オーストラリアは簡単な相手ではない上に、一度対戦したことで相手としても日本のスカウティングが相当できていることだろう。再戦がかなうかどうか、それが実現したとして最終的にリベンジを果たすことができるかはわからない。しかし、フロントラインの核の一人となる山田が手ごたえをつかんだことは大きな収穫だ。この試合の翌日、高さのあるニュージーランドに38点差で勝利したことで、チーム全体としての勢いや自信もより強まったに違いない。今大会は最終日まで目を離せなくなった。


取材・文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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