月刊バスケットボール5月号

Tokyo Samuraiが恒例のショウケース「Tokyo Top 30」を開催

 

 東京をベースに活動しているAAU*1組織、Tokyo Samurai(トウキョウサムライ)が、毎年この時期に有能なプレーヤーを集めて開催しているショウケース「Tokyo Top 30」が、6月10日に行われた。当日は国内外から来場したエージェントやコーチが見守る中、国際色豊かなタレント36人が5対5のフルコート・スクリメージを行った。


*1=AAU(Amateur Athletic Union=若年世代の育成に主眼を置くアメリカのスポーツ団体)

 


リバウンドでポジションを競う丸山太陽(左)とハンター・コート(右)


このイベントの目的は、高い能力とポテンシャルを持ちながら有力チームのリクルーティングを受ける機会に恵まれないタレントと、逆にそうしたプレーヤーとの出会いを探しているスカウトやコーチたちに接点を提供することで、実際にこの機会からプロ契約を手にした例も多々ある。この日プレーしていたタレントの中にも、昨年のこのイベントをきっかけに岐阜スゥープス入りを果たした丸山太陽の姿があった。

 


グアム代表のガード、サイモン拓海は豪快なダンクも炸裂させていた(Image by (Rohan Gillett) via (https://tokyo-in-pics.com))


出場者の顔ぶれは国際色豊かで立場もさまざま。グアム代表のサイモン拓海、トライフープ岡山のハンター・コート、Tokyo Samuraiの育成プログラムを経て1昨シーズンにアースフレンズ東京Zでプレーした後現在NCAAディビジョン1のストーニー・ブルック大で活躍しているケイン・ロバーツらがはつらつとしたプレーを見せていた。

 


ケイン・ロバーツは渡米前に比べて心身とも強くなった印象を感じさせた(Image by (Rohan Gillett) via (https://tokyo-in-pics.com))

 

 留学生を含め国内の大学生の姿も複数見られた。彼らにとっては将来につながる直接的な機会というほかに、普段所属している学生チームともまた少し異なるハングリーさの中でプレーする貴重な機会に違いない。

 


Tokyo Samurai所属のアーノルド・ゼンゲを相手にドライブを仕掛ける専修大の遠藤涼真

 

 Tokyo Samuraiは、メインコーチのクリス・シーセン氏が2014年に設立させた組織で、日本国内の意欲の高い若者たちにハイレベルなワークアウトや渡米して実戦経験を積む機会を提供している。豊富なノウハウは近年高く評価されており、6月12日まで開催されていた男子日本代表のディベロップメントキャンプ合宿にも、スタッフが招集されていた。



(月刊バスケットボール)



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