月刊バスケットボール6月号

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2022.05.29

町田瑠唯3Pショット1本成功にWNBAキャリア自己2位の5アシスト - ミスティクスは今シーズン3敗目

 WNBAワシントン・ミスティクスの町田瑠唯が、5月28日に今シーズン9試合目となるコネティカット・サンとのアウェイゲームに出場。15分13秒プレーして、3得点にミスティクス加入後2番目に多い5アシスト、1リバウンドを記録した。試合には71-79で敗れたが、3Pショットも1本成功させ、ターンオーバーが0だった町田のプレーからは積極性と堅実さが感じられた。

 

 

 町田はこの試合で、スターティングガードのナターシャ・クラウドが相手プレーヤーと交錯していったんベンチに戻った第1Q残り4分13秒のタイミングでコートに入ると、短い時間に切れの良いピック&ロールから味方のレイアップを2度アシストした。最初のアシストはこのクオーター残り2分40秒で、右サイドからドリブルドライブで攻め、ロールしたスクリーナーのエリザベス・ウィリアムズに絶妙のポケットパス。2本目は残り1分43秒に逆サイドからケネディー・バークとの連係でペイントにアタックし、ノールックのフックパスを相手ディフェンダーの頭越しに通した。

 

 第3Qには、速攻でボールを運びフロントランナーとなったティアナ・ホーキンスのレイアップをおぜん立てし、3つ目のアシストを記録。54-57の3点差を追う状況で始まった第4Qには、開始35秒後にドリブルドライブで相手のディフェンスを崩し、いったんウィリアムズとのパスの交換を経てトップで待つホーキンスへのキックアウトで同点3Pショットをアシスト。残り7分41秒もやはりドライブから、ゴールに向かってカットしたウィリアムズにピンポイントのパスを通してリバースレイアップをセットアップした。この得点はカバーに来た相手のビッグセンター、ジョンケル・ジョーンズをかわして成功させたナイスプレーで、ミスティクスに61-59のリードをもたらす貴重な1本だった。ジョーンズはご存じのとおり、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表の一員として2月に来日し、FIBA女子ワールドカップ2022予選で日本代表が戦った相手であり、昨シーズンWNBAでMVPに輝いたプレーヤーだ。

 

 町田は、さらに残り6分13秒に右ウイングから待望の3Pショットを決め、ミスティクスのリードを66-62と4点差に広げる。しかしこの後サンが、ジョーンズらのフィジカリティーを生かしたディフェンスとリバウンドで支配力を発揮。オフェンスでもクラッチショットを次々と決め、そのまま勝利をつかんだ。

 

 ミスティクスは今シーズン3敗目。しかしこの試合を終えた時点で通算成績6勝3敗でリーグ3位につけている。町田はここまでの9試合すべてに出場して平均3.1得点、フィールドゴール成功率37.5%、3P成功率33.3%、3.2アシスト、1.8リバウンドのアベレージ。平均アシストはこの日を終えた時点でリーグ25位、総アシスト数(29本)は19位の成績だ。

 

 

(月刊バスケットボール)



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