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2022/05/19

バスケットボール議員連盟総会、三屋裕子会長らがW杯成功などへ支援を要請

 バスケットボール議員連盟(以下議連)の第5回総会が、5月18日に東京都内の参議院議員会館で開催された。議連は日本のバスケットボールの振興・発展などを目的として、2015年12月に有志国会議員により設立された超党派の組織。この日は三屋裕子日本バスケットボール協会会長らバスケットボール関係者が出席し、議連に対し東京2020前後のバスケットボール界の近況や来年沖縄で開催されるFIBAワールドカップ2023に関するプレゼンテーションと陳情を行った。

 

 議連側からは、会長職が河村建夫議員から遠藤利明議員に交代する旨を含む役員人事発表もあった。河村元会長はBリーグ開幕前夜だった2015年の議連設立時から、会長としてバスケットボール界の発展に尽力した功労者。東京2020での成功を含め、後任の遠藤会長に弾みのつく流れを生み出し、今後を託すこととなる。


☆第5回バスケットボール議員連盟総会へのバスケットボール関連団体からの主な出席者
日本バスケットボール協会 三屋裕子会長
FIBAワールドカップ2023沖縄組織委員会 中村彰久事務局長
Bリーグ 島田慎二チェアマン
Wリーグ 清野英二専務理事
日本車いすバスケットボール連盟 竹内美奈子副会長、豊島 英技術委員会委員(東京2020パラリンピック日本代表チームキャプテン)

 

議連は支援に前向きな姿勢

 

 各団体からのプレゼンテーションでは、Bリーグの島田チェアマンから、NBAに次ぐ世界第2位のリーグを目指して6シーズン目を展開しているBリーグが、すでに最高選手年棒の点でその地位に到達した旨の説明があった。また、FIBAワールドカップ2023沖縄組織委員会の中村事務局長は、「沖縄県と各市町村が一つになって、財源の面でもまとまって一致した動きで大会を成功させたい」との意欲を伝えるとともに、「沖縄アリーナのような場所が全国にできたらどれだけワクワクするか。これからの施設の在り方の観点からも、今回のワールドカップを通じて先生方にも見ていただきたい」と夢のアリーナの存在感や期待感の大きさに関する説明があった。

 

5月4日の琉球ゴールデンキングス対千葉ジェッツ戦で8,263人の大観衆が集まった沖縄アリーナ。来年はワールドカップの舞台だ(写真/©B.LEAGUE)

 


 FIBAワールドカップ2023に関しては、三屋会長からも「今回は史上初めての3ヵ国共催。他国とオンラインで会議をすると、ビデオメッセージが大統領から出されたり、フィリピンもインドネシアも国を挙げてバックアップをしていただいている。先生方にそういったご支援をお願いしたい」との陳情があった。三屋会長は、大会の成功に必要な財源(中村事務局長によれば38-40億円が必要)面の支援も要請していた。


 また、コロナ禍が収まり切らない現状では、同大会開催前後に出場チームが速やかに出入国できる体制づくりも大きな課題。沖縄でのグループフェーズを勝ち上がったチームがフィリピンへと速やかに支障なく移動し、試合に臨めるようにするためには、外務省、厚生労働省、経済産業省など行政サイドの理解と協力が欠かせない。「(その点が機能しないと)日本のホスピタリティー、運営の正確性を発揮できないので、議連の先生たちとタッグを組んで逐一相談しながら進めていきたい」と三屋会長は話した。

 

 議連新会長に就任した遠藤議員は、バスケットボール界の現状に関して、「車いすバスケットボールを含めた競技全体の飛躍が日本のスポーツ界の一つのモデルになれるのではないかと期待しております」と高く評価した。また、琉球ゴールデンキングスがホームとして使用し、FIBAワールドカップ2023の舞台となる沖縄アリーナを「すごかった。先日私も見ましたが、こんなに素晴らしい施設でできるというのは、地域の皆さんも喜んでくださっている」と感想を話していた。“夢のアリーナ”を全国に広めていく動きについても、「ホスピタリティーなども含めて(支援を)考えていきたい。一度(沖縄アリーナを)皆さんにも見ていただきたい」とコメント。さらに、三屋会長からの陳情に対しても「ワールドカップについては三屋会長のお話しのとおり、岸田(文雄)総理にお願いしなければと思います」と前向きな発言をしていた。


 オリンピック・パラリンピックの舞台での飛躍や国内リーグの活発化、世界大会の招致など明るい話題が多いバスケットボール界。「バスケで日本を元気に」というスローガンが形になってきている現状を受け、議連としても支援に乗り出すべき価値を感じられているのかもしれない。


☆野上浩太郎幹事長の総会終了後のコメント
――全国的なアリーナ建設の広がりに向けた支援についての考え方
 アリーナは今後Bリーグの要件にもなってくるし、地方創世の観点からもアリーナ文化醸成は非常に重要。遠藤会長の言うとおり、皆で一度沖縄アリーナを見てみることも大事です。どのような後押しができるのか、ハード面だけでなくホスピタリティーの醸成も課題ですが、そのためのプロジェクトチームも作っており、さまざまな観点から検討していきたいと思います。


――FIBAワールドカップ2023への期待
 日本のバスケットボール界は違うステージに上がってきました。このモメンタムを維持するためにワールドカップは何としても成功させたいですが、今日はそのための良いヒヤリングができました。地方創世の観点から、また(今秋からBリーグが開始するスポーツくじ)totoの観点からも含め、どのような支援ができるのか議連で検討していきたいと思います。

 

文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)

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