月刊バスケットボール6月号

3x3

2022.05.16

FIBA3x3ワールドツアーうつのみやオープナー、地元UTSUNOMIYA BREX.EXEが9位に

 FIBAが展開する3人制バスケットボール3x3の世界最高峰サーキット、FIBA3x3ワールドツアーの2022シーズン開幕戦、うつのみやオープナー(大会名英語表記= FIBA 3x3 World Tour Utsunomiya Opener 2022)が5月13日から15日にかけて栃木県宇都宮市で行われた。3年ぶりの日本開催となったワールドツアーで王座を勝ち取ったのは、決勝まで無傷の4連勝で大会を終えたセルビアのUB(ウーブ)。日本勢では、地元宇都宮のUTSUNOMIYA BREXが最高成績で9位だった。

 


優勝したUBの(写真/©FIBA.basketball)

 

 MVPには、優勝したUBからストラヒニャ・ストヤチッチ(Strahinja Stojacic=上の写真中央右)が選出された。ストヤチッチはPRINSTON(プリンストン/アメリカ)との決勝戦で13得点を挙げたほか、ANTWERP(アントワープ/ベルギー)との準決勝でもノックアウト勝ちを決める豪快なドライビング・ダンクを成功させる活躍だった。


本戦出場権をかけて14日に行われた予選には日本からTOKYO DIME 、SHINAGAWA CC、ASAKUSA EXEの3チームが出場し、TOKYO DIMEが2勝を挙げてワイルドカード枠で本戦出場を果たした。TOKYO DIMEと9位に入ったUTSUNOMIYA BREXはともに2試合ずつを戦ったが、白星をつかむことができない厳しい結果だったが、コロナ禍で海外の大会に出場できなかった期間が長かったことを思えば、今シーズン初戦で海外チームと2試合ずつ公式戦で戦う機会を得られたのは大きい。

 

 また、3年ぶりの日本開催となった今大会は、多くの観客が見守る中で激戦が繰り広げられたということ自体にも意義がある。ストヤチッチの準決勝KOダンクのシーンでは、間近で見守るファンに向けて力強く勝利のガッツポーズで喜びをアピールするストヤチッチの姿も印象的だった。宇都宮⼆荒⼭神社の⼤⿃居前に用意された特設コートから、3x3本来の魅力であるプレーヤーたちとファンが一緒になって作り上げる熱気が発散されていた。

 

 日本勢の試合結果と大会の最終順位は以下のとおりだ。


☆UTSUNOMIYA BREX試合結果
UTSUNOMIYA BREX 17-22 LIMAN(リマン/セルビア)
UTSUNOMIYA BREX 16-22 ŠAKIAI(シャケイ/リトアニア)


☆TOKYO DIME試合結果(本戦のみ)
TOKYO DIME 11-21 RIGA(リーガ/ラトビア)
TOKYO DIME 13-22 AMSTERDAM(アムステルダム/オランダ)

 

☆大会初日フル映像(FIBA公式YouTube=UTSUNOMIYA BREXとTOKYO DIMEの試合が見られます)

Session 1

Session 2

 

☆うつのみやオープナー最終順位

1 UB(ウーブ/セルビア)
2 PRINCETON(プリンストン/アメリカ)
3 ANTWERP(アントワープ/ベルギー)
4 AMSTERDAM(アムステルダム/オランダ)
5 LIMAN(リマン/セルビア)
6 ŠAKIAI(シャケイ/リトアニア)
7 RIGA(リーガ/ラトビア)
8 VIENNA(ウィーン/オーストリア)
9 UTSUNOMIYA(ウツノミヤ/日本)
10 LAUSANNE(ローザンヌ/スイス)
11 JEDDAH(ジッダ/サウジアラビア)
12. TOKYO DIME(トウキョウダイム-日本)
13. SHINAGAWA CC(シナガワCC/日本)
14. ASAKUSA EXE(アサクサ/日本)
※表記はチームNo.、チーム名(読み/国)

 

今大会では宇都宮⼆荒⼭神社の⼤⿃居をバックに熱戦が展開された(写真/©FIBA.basketball)


FIBA3x3ワールドツアーの第2戦は、5月28日(土)・29日(日)にマニラ(フィリピン)を舞台に開催されるマニラマスターズ。以降12月にアブダビで開催されるファイナルまで熱戦が続いていく。




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