月刊バスケットボール5月号

Bリーグ

2022.05.12

琉球ゴールデンキングスvs秋田ノーザンハピネッツ - B1チャンピオンシップクォーターファイナル展望

 琉球ゴールデンキングスと秋田ノーザンハピネッツの対戦は、2014年のbjリーグファイナルの顔合わせでもあり、Bリーグ創立以降の新しいファンだけでなくオールドファンにも強い思い入れを持つ人が多い対戦かもしれない。今シーズンのリーグ戦期間には対戦がなく、天皇杯4次ラウンドで一度対戦があったが、このときは琉球が点差をつけて勝利している。


秋田は田口成浩、ジョーダン・グリンらを中心とした3Pシューティングが大きな武器で、その成功率はリーグトップ。ロングレンジ・ゲームで威力を発揮できるかどうかがオフェンス面のカギとなりそうだ。ただし重要になりそうなのは中山拓哉らの執拗なディフェンスと、フロントラインのリバウンド。頑張って琉球のトランジションやセカンドチャンスでのオフェンスを止める必要がある。逆に琉球は、ジャック・クーリーらフロントラインがリーグ1位のリバウンド力を数字どおりに発揮するようなら、そこから並里 成やコー・フリッピンが勢いに乗ったオフェンスを展開し、オープンコートで岸本隆一らがココナッツスリーを炸裂させるシーンが増えるに違いない。

 


左=岸本隆一、右=中山拓哉(©B.LEAGUE)


☆琉球ゴールデンキングスvs秋田ノーザンハピネッツ クォーターファイナル日程(会場:沖縄アリーナ)
5月13日(金) 19:35
5月14日(土) 18:05
5月16日(月) 19:35

 


☆対戦成績
2021-22リーグ戦 対戦なし
天皇杯(4次ラウンド) 琉球〇101-69×秋田


☆両チームのキースタッツ
※各項目とも数値の右のカッコ内はリーグ順位
※ターンオーバーは少ない方から上位
琉球
西地区1位/二地区間1位 49勝7敗(勝率.875=B1全体1位)
平均得点 84.4(5位)
フィールドゴール成功率 47.4%(6位)
3P成功率 36.5%(5位)
フリースロー成功率 73.4%(15位)
平均リバウンド数 40.9(1位)
平均アシスト数 21.1(8位)
平均スティール数 7.6(4位)
平均ブロック数 2.4(15位)
平均ターンオーバー数 12.0(9位タイ)

 

秋田
ワイルドカード下位(東地区5位) 31勝23敗(勝率.574)
平均得点 78.7(16位) 
フィールドゴール成功率 44.6%(19位)
3P成功率 37.8%(1位)
フリースロー成功率 75.1%(7位)
平均リバウンド数 36.1(15位) 
平均アシスト数 20.8(11位)
平均スティール数 8.8(2位)
平均ブロック数 2.6(8位)
平均ターンオーバー数 13.8(20位)


☆両チームのトップパフォーマー
琉球: ドウェイン・エバンス(平均17.1得点=リーグ9位)、岸本隆一(3P成功率38.4%=リーグ9位)、ジャック・クーリー(平均10.4リバウンド=リーグ3位)、コー・フリッピン(1.4=リーグ5位)
秋田: アレックス・デイビス(平均1.5ブロック=リーグ1位)、ジョーダン・グリン(平均17.0得点=リーグ10位、平均1.6スティール=リーグ2位、3P成功率44.1%=リーグ4位)、田口成浩(3P成功率45.1%=リーグ3位)、中山拓哉(平均1.4スティール=リーグ9位)

 


文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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