月刊バスケットボール6月号

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2022.04.22

町田瑠唯のミスティクスで期待のルーキーガード、クリスティン・ウィリアムズがシーズン全休の大ケガ

 町田瑠唯があらたに加わるワシントン・ミスティクスが、今年のWNBAドラフト1巡目14位で指名した期待のルーキーガード、クリスティン・ウィリアムズの故障離脱を発表した。プレシーズンキャンプ中にヒザを痛め手術を要する状態で、復帰の見通しは立っていないという。


ウィリアムズは今春のNCAAトーナメントで決勝に進出したコネティカット大学で、2021-22シーズンを通じてチーム2位の14.2得点を記録し、女子カレッジバスケットボール界最高のシューティングガードに贈られるアン・メイヤーズ・ドリスデール賞を受賞した身長180cmのプレーヤーだ。町田やナターシャ・クラウドらプレーメイカーのおぜん立てからフィニッシュにつなげる役割を担うはずだった。

 


クリスティン・ウィリアムズ(Christyn Williams)


創立25周年のシーズンで3年ぶりのリーグ制覇を目指すミスティクスとしては、開幕を前にショッキングな出来事。チームからは、「クリスティンを襲った出来事に心を痛めており、非常に残念です。トレーニングキャンプでの始動ぶりは上々でした。来シーズンの復帰に全力を尽くしてくれることでしょう(We are heartbroken for Christyn and will miss her greatly. She was off to a terrific start in training camp, and I know she will work diligently to make a comeback next season)」とのマイク・ティボーGM兼HCのコメントが発表されている。「我々として彼女の復帰過程を全面的に支援していきます。彼女はミスティクス・ファミリーの一員です(She will have our full support and all of our resources during her rehab. She is part of the Mystics family)


キャンプへの参加が遅れている町田に関しては、近々の合流後まずはコンディション調整とチームのコンセプトやターミノロジー(用語の使い方などの約束事)を含め環境に慣れることが第一のハードル。その上で、プレーメイカー5人が参加しているプレシーズンキャンプで実力を示し、いきなりアクシデントに見舞われたチームに勢いをもたらす存在になりたいところだ。


ミスティクスは昨シーズンも、攻守の柱となるべきエレーナ・デレ・ダンとアリーシャ・クラークというベテラン2人を故障で欠き、その影響で12勝20敗と成績も振るわなかった。同カンファレンスのニューヨーク・リバティ―と勝率上は並んでいたが、直接対決の対戦成績で1勝2敗と負け越していたことでプレーオフ進出を逃している。



文/柴田 健(月バス.com)
(月刊バスケットボール)



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